「己を、奮い立たせる言葉。(岸勇希)」

「電通史上最年少でエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターになった鬼才が放つ思考の技術集」これが表紙に書かれている言葉だった。一気に自分の目が釘付けになって買ってしまった。

ビジネスの第一線で戦っている人の考え方を知りたかったというのがあります。その姿勢や考え方はきっと、これから起業する人や、会社経営者にも役に立つはず。「己を、奮い立たせる言葉。」を読んで自分に取り込んでいこうと思う言葉をまとめてみました。

・著者:岸勇希について

1977年、名古屋市生まれ。早稲田大学大学院国際情報通信研究家修了。2004年に電通入社。2008年「コミュニケーションをデザインするための本」を上梓し、広告界にコミュニケーション・デザインという概念を提唱。以後、同領域の第一人者として業界を牽引。2014年に電通史上最年少でクリエーティブの最高職位エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。

2017年4月に独立。広告に限らず、商品開発やビジネス・デザイン、テレビ番組の企画や制作、楽曲の作詞、空間デザインに至るまで、幅広くクリエーティブ活動に携わる。

◆「己を、奮い立たせる言葉。(岸勇希)」の内容紹介

・徹底的に考え抜いた上で思い切り挑む

何も考えずに行動することは無謀だと言います。岸さんは挑戦する時に大切なこととして「徹底的に考え抜くこと」を挙げています。考え抜いた上で挑戦して失敗してもそれ自体が成長の餌になるわけです。

・環境のせいにする暇があるなら、環境を変える力を磨け

「そもそも理想の環境でしか発揮できない力なんて、知れていると思う。」確かにその通りです。ほとんどの人が環境が整っていない中で、もがき苦しみながら成果を掴み取っていくんですよね。そこに喜びがある。この本ではさらに、「環境が悪くて実力が出せないというのなら、それは自分の実力が、環境を変えるに至らなかったことでしかない。」としびれるメッセージを投げかけてくれます。

・楽しい仕事をするよりも、仕事を楽しくしよう

「楽しい仕事の中にも、楽しくない要素はある。逆に楽しくない仕事の中にも、楽しさを見出すことはできる」私も最初に入った会社で営業をしていた頃は辛くて本当に失敗の連続でした。それでも人間関係やお客さんとの関わりの中で少しずつ楽しい要素が増えていくと、少しずつ成果も出てきました。努力して仕事を楽しくする工夫はどの環境にいても必要な能力なのかもしれませんね。

・普通のことを、普通にする

岸さんは「普通のことを、普通にする」のは本当に難しいと言います。挨拶をする、正しく敬語を使う、遅刻をしない、締め切りを守るなどです。確かに少し仕事や人間関係に慣れてくると最初は超意識してやってたことに対して「まぁいいかな」みたいな考えが出てきてしまいます。ある程度の年齢を重ねてくると、そんな甘ったれた自分を怒ってくれる人はいないので、常に自分を律し続けないといけないんですよね。岸さんはさらに、普通のことを普通にできた上でさらに1つや2つ普通じゃないことを企てる必要があるとアドバイスをくれます。

・まずは、やり始めてみよう

「できるか、できないかの最初の分岐点はやるかやらないかだ。」常に持っておきたい言葉です。やろう。

・負けても良いけど、負けを負けで終わらせない

若い時はたくさん失敗しろ、どんどん負けろ、みたいな事がよく言われます。その通りで挑戦しているから失敗したり、負けたりしているわけです。でも、失敗しても良いけど、負けてもいいけど、そのままで終わらせてたらなんの意味もない。私も負けを負けのままで終わらせないよう必死に食らいついていきたいと思います。

・心が折れそうになったら・・・

「心が折れそうになる瞬間なんていうのは、真剣に仕事をしている人間なら、誰にでもあるだろう。何かを成し遂げ、成功者と呼ばれる人と、そうでない人の差は、そこで、やめたか、やめなかったかだと思う」。仕事に超ど真剣に向き合って苦しくなって心が折れかかったらこの言葉を思い出そう。

・負荷がかかり思い悩むことは成長していることの証

「悩みがないということは、負荷がないということ。負荷がないということは、成長をしていないということ。だから新しいことに挑まなくてはいけない。」悩みとか、負荷とか、苦しみはできれば欲しくないです。でも、もしかしたら悩み、苦しむことに遭遇するかもしれない。そんな時は、この言葉にあるように成長に必要なものという捉え方をしたい。

・過去は変えられないが、その価値は変えられる

自分にとって絶望的な環境を死ぬ気で頑張って好転させたときに「だろ、結果的に正解だったんだよ」と言われるのがムカつくと岸さんは言っている。やばい、自分は結構そうやっていろんな人を励ました気になっています。確かに当事者としては、もっと良い環境だったらさらに結果だしとるわ!って話になるんですよね。でもそれはわからない。不遇な環境をはねのけて結果を出した。それが事実。今の頑張りが、不遇な過去に価値を与えてくれるんですね。

・これ以上ないぐらいに自分のアイデアをいじめ抜く

「自分が自分の考えに一番厳しく、容赦ない存在であるべきだ。その姿勢がアイデアを研ぐ。」最近、自分のアイデアが否定されると自分のことが否定されたような気がしてイライラしていました。すみません。どこかで自分がすごいと思われたい、承認されたいってのが強烈に出てしまっていました。自分のアイデアが世に出て勝ち残っていくためにも、自分が自分のアイデアの一番の批判者でいようと思う。

・思考力がなくても思考量でカバーすれば良い

天才的なひらめきはない凡人、私のことなんですが凡人なら凡人の戦い方があるんですよね。必死という言葉があるけど、これができないと本当に死んじゃうってぐらいの気持ちで仕事と向き合っているかどうかなのかもしれないです、凡人が天才と同等になる方法ってのは。「思考量は裏切らない」岸さんもそう言っている。

・本気だからこそ人は不安になる

「自信だけがあって、不安がない状態は、ひどく幼い。」と言う。本気でやったからこそ自信があり、本気でやっているからこそ不安にもなる。この自信と不安が混在している状態が良い状態なのかもしれないですよね。「不安になっていい、本気なら。」とのこと!

・人は正しいものより、楽しいものに惹かれる

正しいのは当たり前で、それに楽しさを加えられるかどうか。自分のプレゼンは楽しくなくてはならないと言います。「人は聞きたいことを聞く。正確には聞けることしか聞かない。」わけです。どうしたら楽しいと感じてくれるのか?どうしたら共感してもらえるのか?正しく伝える以上に、楽しさについてもっとこだわっていきたい。

・言葉を削って削って、シンプルで強い言葉にする

「部下から企画を出させるときに、基本企画書は使わない。ショートメッセンジャーで提出させる。少ない文字数で意図が伝わらないような企画は、そもそも人を魅了できないし、うまくいかないことが多い」「アイデアを考えた本人としてはあれもこれも色々伝えたくなるものだが、実はそれは、人に伝える際、逆に伝わりにくくしてしまう、贅肉になりえる。」文章や言葉で何か伝えるときは気をつける。

・数字で結果を出せないなら仕事にならないのかもしれない

「数字で結果の出せない仕事は、絶対に続かない。だから、数字に徹底的にこだわる。」実は私は数字にこだわるのは苦手です。だって、数字に執着しすぎると苦しくなってくるから。でも、数字にこだわらない仕事なんてキレイゴトだと言う。ボランティアではないんだから、当たり前のことですよね。

・本気で、本気で勝ちたいと思わないと勝てない

岸さんのチームは8年間、競合プレゼンで無敗だとかかれている。驚愕の数字です。8年間無敗であり続けるのに秘訣もコツもないと言います。「ただ本気で、勝ちにいっているかどうかだけ」

・失敗に対する原因究明は次の成功のためだけにやる

プロジェクトが失敗してしまったらその責任は自分が負うものの、その前提でフラットな視点で失敗の分析を徹底的にすると言います。なんか失敗の原因を徹底的に追求していて、その原因が自分だとしたら、めちゃくちゃテンション下がってしまいそうです。でも、仕事ってそこから逃げちゃダメな時があるのかもしれません。次は絶対に成功させるんだ!という強い意図が必要だと思います。誰かをあげつらったり、自分の責任を避けたりする気持ちは一切排除しなければ、全く意味のないものになってしまうと思う。

・部下は全部見ている

「頑張れと言うよりも、自分が頑張っている姿を見せれば良い。」この本の中でも心に突き刺さった言葉ランキングベスト3に入る。

◆まとめ

読み始めたら一気に読める本です。ただし、岸さんの仕事に対する向き合い方の温度感が高すぎて、読んだ後はちょっともう一踏ん張り仕事しようかな・・・と思ってしまいます。仕事をもう一歩頑張らざるを得ない状況になるのである意味危険な本ですね。

岸さんの仕事への熱量の高さと、求める要望の高さに、若干ビビってしまいますけどビジネスの中で一つの成果の出し方ですよね。自分と真逆の考えもあるからこそ、読む価値のあった本だと思います。

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