『モチベーション革命』を読んで起業に役立つポイントを整理しました!

モチベーションという言葉には昔から興味はありました。昔の人が考えるモチベーションと今の人が考えるモチベーションが違うのかもしれない。そう考えるようになったのは仕事で大学を卒業したばかりの若い人たちと一緒に仕事をする機会が増えたからです。

「自分が新卒の頃は・・・」といういかにもおっさんの枕詞がついてしまいますが、もっと熱量高く仕事に向き合っていたはず。なんでこんなにも今の若い人たちは冷めているのか興味を持ったからです。

もちろん熱量の低さ、冷めている、というのは私が見た「若い人像」の一部であり、さらにはその人自身の全てを表現したものではないのは確かです。でもそういう一面がある若い人たちと効果的に関わっていくヒントがこの「モチベーション革命」という書籍の中にはあるかもしれません。

◆世代を二つに分けてモチベーションの厳選を探る!

・「なぜか自分だけが頑張る意味が持てるもの」。つまり偏った愛、偏愛によるモチベーションは、人間にしかないものです。

私も常々、人はストーリーという意味の中でモチベーションが育まれると感じています。起業する人生をかけた選択についても、その裏側には他人に見えない壮大なストーリーがあり、起業家自身で意味付けられて行動のモチベーションとなっていると思います。

(1)乾いている世代のモチベーションの源泉とは?

その上で、この本ではモチベーションの源泉を上の世代(乾いている世代)と若い世代(乾けない世代)というかたちで整理をしています。

・上の世代は、自分の成長が同時に会社の成長になり、それが社会の成長につながっていくのを実感することができた世代。

・「乾いている世代」である上の世代のモチベーションは「国」や「社会」を動かし、支えていくという「大きな枠」で作り上げられてきました。

・努力の末に栄光を勝ち取り、賞賛を浴びる。「達成」こそが、彼らにとって生きるうえで欠かせないモチベーションになっているのです。

・達成しても達成しても永遠に乾くことのない欲望を抱えていられることでもあるのです。乾かない欲望を持ち続けることが(彼らの)成功の条件とも言えます。その裏には「なかったことへのコンプレックス」があります。

確かに24時間働けますか?のスタイルで、バリバリ仕事に挑戦しているのが上の世代ってイメージ強いですよね。私も一部、この根性論が学生の部活動から培われていて、ついつい仕事の一面でも出てしまうことがあります。

・「世界一」「21世紀を代表する」ということ。「達成する大きさ」は書かれていますが、「何を」するか?がありません。この「何を」「何のために?」という具体的目標がなくても全力で走り続けることができるのは、「上の世代」の羨ましさであり、今の世代の方にとっては違和感を覚えてしまうポイントだと思います。

・上の世代では、別にやりたいことなんてなくても、与えられたことをこなして、人より良い結果を出せればそれで十分達成できました。大きな目標は誰かが掲げてくれたので、必死に「達成」を追い求めれば幸せでした。

乾いている世代が、意味を明確にせずともガムシャラに走れた理由が世の中的に成長曲線を描いていたからでしょう。何をしてもプラスに働くわけですから、意味を考えずともガムシャラに働けば結果がついてきたと思われるんですよね。

(2)乾けない世代のモチベーションの源泉とは?

・30代以下の「乾けない世代」にとって、最も犠牲にしたくないものが「自分の時間」です。

・「乾けない世代」のモチベーションは「家庭」「友人」「自分」という、「小さくて身近な枠」で作り上げれています。

・生まれたときから十分なモノに囲まれて育った彼らは、「ないものを勝ち得るために我慢する」という上の世代の心理は理解できないのです。

乾いている世代と対照的なのが、乾けない世代としていて、これからの時代は乾けない世代の活躍が非常に大切だとされています。

確かに最近の若い人たちは、いわゆる仕事や会社に人生を捧げるよりもプライベートを充実させたい・・・なんて声を良く聞くようになりました。

・(ザッカーバーグは)まさに「金銭的な快楽」よりも、「意味合い」を大事にする世代の代表といえるでしょう。彼は「世界をよりオープンで、みんながつながり合える場所にする」ということに「意味合い」を感じ、仕事でもプライベートでもそれに向かって「没頭」している。

ふむふむ、フェイスブック創業者のザッカーバーグは乾けない世代の代表なわけなんですね。そう考えると、乾いている世代が良いとか、乾けない世代が悪いとか関係なく思えてきます。

・「乾けない世代」が自分自身をダメだと思ってしまったり、上の世代が下の世代を理解できずに新しい可能性を摘んでしまうことがあります。

世の中を乾いている世代と乾けない世代に分けた時、ちょうど二つの世代が絡み合っているのが今なのかもしれないですね。ポジション的に乾いている世代が上のポジションにいる事がほとんどですから、結果的に乾けない世代は弱いポジションに置かれがちでしょうか。

・今は、「何が楽しいの?」「何をやりたいの?」ということを常に問われ、すべて自分で決めていかなければいけない時代です。

・右向け右で、固定された目標に向かって歯を食いしばって頑張る人よりも、好きなことに夢中でいつも楽しそうな人のほうが、魅力的になってきます。

・今は、好きなことで楽しそうに仕事をしている人のもとには、自然と、お金や人が集まってくる時代になってきているのです。

この時代は急速に、自分のやりたい事を夢中になって仕事にできる土壌ができ始めていると思います。さらには副業や兼業を容認する企業が出てきたこともその要因と言えるのではないでしょうか。

◆これからの時代で重要な偏愛の力

次にこれからの時代に求められるものは何でしょうか?私たちが追い求めるべきもののヒントを考えることができます。

(1)意味を見つけ、作り、身をそこへ投げ出す

・自分のやっている仕事が、大きな文脈のなかで誰かに貢献できている。さらに言えば、自分の大切な人のためになっていること。これを実感できることが、「意味あい」タイプの人にとってモチベーションの源。

・作業的に、効率的に、合理的に仕事を進めるうえでは、人間はもうロボットには勝てないでしょう。しかし、世界を変えるような新しいサービスや画期的なイノベーションは、1人の人間の偏愛によってしか生まれません。

・これからは、この偏愛こそが人間の価値になる時代です。好きなことをやり続けることこそが最大の競争力となるのです。

意味を大切にするためには、意味を発見する、意味を作りだす、そんな能力も必要なのではないかと思います。

そのためには偏愛として、何か一つでも我を忘れて没頭したことがある経験が大切なのだと思います。

周りは、この偏愛に行き着く道筋を決して閉ざしてはいけないし、できれば伸ばしてあげることすらしてあげないといけないと思うのです。

・仕事と休みの境目がないと苦しいと感じる人は、そもそも、自分の幸せと、仕事が合っていないのかもしれません。なぜなら、仕事が楽しくて公私混同になっている人は、「仕事をしている」という意識ではなく、「好きなことをしている」という感覚で日々を過ごしているからです。

・仕事と遊びの境目がなくなる時代だからといって、好き放題やればいいというわけではありません。周囲からの信頼感を得ているからこそ、自分がより得意なことに専念する状況を作るスタートラインに立つ、ということは忘れないでいてくれると嬉しいです。

今の仕事が苦しい人は、今の仕事が自分に向いていないというバロメーターになるのでしょうか?

本当にそうかどうかは自分で本気で仕事に向き合った上で答えを出さないといけません。もちろん環境や仕事内容で自分に合う合わないはあると思います。

だからといって、その見極めは非常に難しいというのが自分の体感です。

(2)他人から感謝をされてお金をもらえる仕事

・どんな仕事なら、ロボットに代替されることなく、持続していけるのでしょうか。シンプルな言い方をするならば、それは「他人から感謝されて、お金をもらえること」です。

・人は自分にできないこと、なし得ないことに対して、いくらでもお金を払うのだ、ということです。そして

・仕事をするうえで最もハッピーなことは、「自分にとっては好きで楽にできることと、相手にはできないことが噛み合うこと」です。「こんなに楽で楽しくできることで、相手にお金ももらって、感謝をされるなんて!」と思えることです。仕事をしていて、これほど幸せな瞬間があるでしょうか?

・これからは「他人から見れば非効率かもしれないけれど、私はどうしてもこれをやりたい」という、偏愛とも言える嗜好性を、個人がどれだけ大事に育て、それをビジネスにかえているけるかが資本になっていくのです。

これから経験を積んでいくときには「自分が好きでたまらない事」と「他人がやって欲しいと思う事」が重なり合うポイントを意識していくと良さそうです。

とはいえ順番的には自分が好きでたまらない事を追求し、その上で他人がやって欲しいと思う事があとから含まれていくようなイメージでないと本当の意味での「心から好きでたまらない事」には行き着かない気がします。

◆これからの時代に必要な仕事観

(1)WHYを突き詰めていく

・時代が変化することが当たり前となりました。昨今の米国では、このことを「VUCA」の時代と呼んでいます。これは米国軍事大学が提唱し始めた造語で

Volatility(変動が大きく)
Uncertainty(不確実で)
Complexity(複雑に絡み合い)
Ambiguity(曖昧)

な時代に突入したということです。

・インターネットで情報がオープンになっている今の世の中では、1秒のアイデアに100人のビジネスパーソンが群がっています。

・そこで、僕はプロジェクトを通じて集まったメンバーに対し「なぜあなたはここにいるのか」「このプロジェクトを通じて何をやりたいのか」を問い、一人ひとりの「WHY(なぜやるのか)」に対する答えをなるべく活かせるようにマネジメントしていくようになりました。

・メンバー全員の「WHY」をすべて満たすのは至難の業です。そこで大事なのは、リーダーが強烈な「WHY」を提示することなのです。

・変化の時代のなかで、メンバーがそれぞれの強みに基づいて、瞬発的に動いても「WHY」をすり合わせさえすれば、大きな方向はぶれないのです。

これからの時代は「変動が大きく、不確実で、複雑に絡み合い、曖昧」とされています。

だからこそ「意味」が重要になってくるわけで、その意味を明確にするためにも「なぜ?」という問いかけが非常に大切だと言います。

・Googleは2012年「プロジェクト・アリストテレス」と題して、生産性の高いチームに共通の要素は何なのかを分析していきました。「チームの作り方」「チームのなかのルール」などいろいろ探しましたが、決定打が見つかりません。最後にいきついたのが「お互いの心遣い、配慮や共感」でした。

個人的に非常に印象深かった情報です。これからは箇々別々で一人一人バラバラの「意味」の中で仕事をするイメージでしたが、土壌として「お互いの心遣い、配慮や共感」は無視できないと思いました。

(2)自分の好きを強みとして磨き上げていく

・強みを磨き続け自分にしかできないことを仕事にする

・単に自分が好きだったり得意だったりすることで、他の人にはできないことをひたすらやり続けていたら、次第に活動範囲が広がったり、自分の「好きなこと」自体がバージョンアップして、価値がどんどん上がっていったのです。

自分の好きを強みにできる時代です。だからこそ、今までの価値観は一旦横に置いて、自分が好きなことをしても良いって事を許してみると、少し好きを追求する勇気が湧いてくるかもしれませんね。

・これからは仕事と私生活が分離した「ワークライフバランス」ではなく、生きがいをお金に変えていく「ライフワークバランス」の時代です。

・本当に自分が好きなことや、得意なことであれば、いくら働いても不思議とエネルギーが湧いて、どんどん楽しくなってしまう。

・生きがいのために働くことは、本人にとっては遊んでいるようなものです。

まるで遊んでいるかのように仕事をする。本当に価値のある仕事は、楽しさの中にあるのでしょう。

・インドでは日本の反対で、親は子に対して「あなたは誰かに迷惑をかけて生きていかなければならないのだから、他人の迷惑も受け入れてあげなさい」と言うそうです。

・変化する時代を自由に、自立して生きていくということは、何にも依存しないことではありません。むしろ依存先を一箇所にしぼらず、複数持つことが大事です。

・あなたの「WHY」はどこにありますか?信じて貫けば、世界を書き換える力になります。

・人間は自分の好きなもの、こだわりのあるものは、他人よりもはるかに高解像に見えます。あなたの「好き」「あなたの歪み」は、他人にとって、今ある世界を新しい意味で楽しむことができるようになるための源泉なのです。

生きている限り迷惑をかけない事なんかない・・・。確かに最近読んだ本には、生命に関して非常に奥深い見解が書かれていました。それが同じく、生きているだけで何かを殺しているというものです。迷惑をかけながら生きているというのは非常に納得できます。

・「ないものがない」時代から生きる「乾けない世代」は、上の世代と比べ、「達成」や「快楽」よりも「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」に意味を置く世代であること。この世代だからこそ作れる「新しい価値」がある。

・「新しい価値」は、自分だけの「好き」や「歪み」から生まれやすい。

・「自分だけの世界の見方」を発信すると、それが他の人にとって「新しい世界の見方」になったり、既存のモノに新しい意味を与えたりする。

・普通の仕事の中でも、だんだんと自分の得意なことの芽が見えてくるでしょう。「生きがい」の芽を見つけるのは早いに越したことはないですが、それを仕事にしていくプロセスで焦る必要はないのです。「生きがい」を磨いていく人生は、一生かけて作りあげていく。

自分が関わる事に関する「意味」や「生きがい」にはゴールはありません。常にそれを求めて探求していくことなんだと捉えています。

◆まとめ

「モチベーション革命」に少しでも興味を持たれたらぜひ、本の方を読んで見てください。今回紹介した以上に気づき・学びがあるはずです。これからの時代に必要な自分の進んでいく方向性を見極め方や、自分と後輩や先輩とのギャップの違いについて悩んだ事がある方なんかはご一読をおすすめします。

他にも、仕事においてモチベーションを高めたいという方には「自分を奮い立たせる言葉」という本も紹介した記事があるので、ご覧いただければと思います。