株式会社設立と学校法人設立の違いについて

私立の高校や大学を調べてみると、ときどき学校法人という言葉を目にすることがあります。人生って本当に考え方一つだと思っています。その考え方を形作るのが、家族ともう一つが教育であると昔から思っていました。

日本の未来に強く強く影響を与えるこの教育についてですが、なぜ普通の会社が担うことができないのでしょうか。この学校法人を設立するということは、株式会社設立と何が違うのでしょうか。今回は、この違いについて考えてみたいと思いますね。

◆学校法人とは何でしょうか?

まずは、学校法人について一緒にみていきましょう。学校法人は私立の学校とかで見かけることが多いですよね。文部科学省の学校法人に関するページを見てみると、私立学校の運営をする会社が学校法人ということです。法律が定める条件をそろえて、所轄庁(いわゆる国や都道府県のこと)から許可をもらって初めて学校を運営できるというわけですね。学校法人の組織の体系は、5人以上の理事でつくられる理事会があり、監事と評議会というもので形作られます。その学校法人が学校を運営していくわけです。

◆ちなみに、株式会社についての解説

株式会社は、株主がお金を出資して、それを経営者である取締役がモノやサービスを提供して利益を得ます。その利益を次の会社の活動に使ったり、お金を出資してくれた株主に還元したりして、規模を大きくしたり、長く続く会社にしようと切磋琢磨しているわけですね。あくまでも、利益を追求していくという大目的があります。学校法人のように特に国や地方自治体から許認可を得る必要もなく、建物や校庭やらに何ら条件はありません。今は昔と違い、資本金や取締役の数に制限はなくなったので、だいぶ自由に、少し語弊はあるかもしれないですけど誰でも株式会社設立をできるようになったのです。

◆株式会社設立と学校法人設立の具体的違いは何でしょうか?

ここまでで、株式会社設立と学校法人設立の具体的な違いは、そもそも株式会社が利益を追求していく組織であるのに対して、学校法人は利益追求が目的ではないというのが挙げられます。あくまでも教育が目的であり、様々な価値観を持った将来の国を背負って立つ人材を育てあげるわけですね。だから、税金についても、学校法人の方が優遇されていますし、国からも補助が出たりするわけですね。

◆株式会社が作る学校って知っていますか?

小泉内閣の時に、制度改革の一環として株式会社が設置できる学校を株式会社立の学校とされた。たしかに学校法人として学校を運営しようと思うと手続きも国や市区町村から許可を受けないといけないですし、教育のカリキュラムも自由に考えることができません。それが、株式会社設立をして、株式会社立の学校であれば、ある程度自由にカリキュラムも組むことができますし、校舎や施設の条件が緩いのもメリットかと思います。ただし、学校法人に適用される税金の優遇もなければ、助成金も受けれないので非常に財政的に厳しい会社が多かったそうです。4割もの学校が赤字だったと言います。新しい取り組みであるにもかかわらず、こんなにも差が出てしまうのは残念です。そんな背景から株式会社立の学校から、学校法人へと切り替える学校もあるようですね。

◆株式会社設立と学校法人設立の違いについて、のまとめ

いかがでしたでしょうか。人を作ることは、国を作ることとはよく言ったものです。確かに教育こそが、今後の日本を占う大切な要素であることに変わりはありません。学校は教育を担う非常に社会性の高い事業であるからこそ、利益追求、規模の拡大でもおごとを進めてはダメな気もします。だからこそ、学校法人には厳しい審査があるわけですし、税金の優遇措置や、資金の補助なんかがあるわけですね。とはいえ株式会社の運営する自由な教育から生まれるかもしれない新しい可能性にも期待したいところではありました。とはいえ、教育の場、人をつくる場は何も学校だけではなく、家庭や職場もその大きな役割を担うわけですから、私たちも気合を入れて教育に向き合っていかなくてはですね。

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