2019年の雇用関係助成金制度を紹介!自社で使える助成金が一目でわかる

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この記事の情報は2019年1月時点での情報になります。

助成金は毎年国が決まった予算で運営します。たとえば国が力を入れたい分野に対して「助成金」というかたちで金銭面の支援をすることによって国が実現したい目標達成を推進していくものです。

たとえば契約社員など働く期間のお尻が決まっている労働者がいます。国として、国民には安定した正社員という立場で働いて欲しい(安定的に働いてくれたら国民の政策に対する満足度も上がるし、安定して税金も入ってくる)ので、契約社員を正社員に切り替えてくれたら国がお金を援助してあげますよ!というのが助成金の一つなわけです。

この助成金は毎年、予算や内容が少しずつ変わります。予算とは国が助成金に使えるお金の上限のことです。予算を使い切ってしまえば、対象の助成金は終わりってことですね。

そうすると上手に助成金を活用するには自分の会社や事業で当てはまる助成金を丁寧に理解して、予算がなくなってしまう前にスムーズに申し込む。助成金については条件を満たせば必ずもらえるものなので、知っているかどうかがキモになるのです。

そこで今回は、もらえるはずの助成金を見逃さないために「2019年の雇用に関する助成金制度」の詳細を一覧でご紹介します。

この記事でわかること

・2019年の雇用関係助成金制度をやさしく理解できる。

◆雇用に関する助成金とは何か?補助金や融資と何が違う?

この項目のポイント

▼助成金とは国が政策を進めるためにお金によって支援する仕組み。
▼融資は返済が必要で、補助金や助成金は返済しなくて良い(ことが多い)。

ごはん君
助成金は国からお金を支援してもらえるものだよね。補助金や融資と何が違うの?
先生
融資は返済しないといけないお金ということで助成金との違いはわかりやすいけど、助成金と補助金だと国から支援してくれるお金というイメージだから違いが理解しにくいよね。

(1)そもそも助成金って何ですか?

すでにカンタンに触れましたが、雇用に関する助成金について整理しておきましょう。まず、助成金は国が推し進めたい政策についてお金というかたちで推進してくれる人を助けてあげる制度です。

正社員の割合を増やす政策であれば、正社員でない方を正社員にすることでお金をもらえるかもしれない・・・これを助成金と言います。特にこの助成金は雇用関係に関するものが多く、そのほとんどを厚生労働省が管轄しています。

(2)融資や補助金と何が違うんですか?

まず違いがわかりやすいところから言うと、融資は金融機関から借りるお金ですね。金利を付けて何年間かけて返していかないといけません。

補助金は助成金と似ているので違いがわかりにくいですが、イメージとしては条件を満たせば支援を受けれるのが助成金であるのに対し、申請を出して審査が通らないと受けることができないのものを補助金と言います。(すべての補助金が審査を必要としているわけではありません)

また補助金の基本的なスタイルとして、使った経費の何割かを国が補助してくれることが多いです。たとえば新商品の開発にかかった経費の3分の2までを補助金として補助してくれる・・・みたいなイメージです。

つまり補助金の場合は先に経費としてお金を支払って、その後国から使った経費の一部を補助される流れとなります。助成金は経費に関係なく、条件を満たせば決まった金額を国が助成してくれるという仕組みに違いをみることができます。

数ある助成金の中でも雇用に関するものを雇用関係助成金と呼んでいます。雇用についてはとても多くの種類があるので、どれが自分に当てはあるのかわからず混乱しがちです。

そこで厚生労働省のホームページで「雇用関係助成金」とカテゴライズされている助成金を紹介していきます。

◆2019年雇用助成金制度一覧で自分に当てはまるものを探す

この項目のポイント

▼自分に当てはまる雇用関係の助成金を一つ一つ確認していきます。

ごはん君
助成金については何となく理解できたよ!具体的に雇用関係の助成金にはどんなものがあるの?
先生
それでは厚生労働省で出されている雇用関係の助成金を一つ一つ確認していきましょう。

厚生労働省のホームページで「雇用関係助成金」というカテゴリー分類にならって一つずつ紹介させていきますね。

(1)従業員の雇用維持を図るための助成金

雇用関係調整助成金

これは世の中の経済的な理由で従業員を解雇しないといけないぐらいの窮地にある会社に対して、従業員を辞めさせずに休業させたり、教育訓練を受けさせたりすることで受けることができる助成金です。景気が良いときにはあまり活躍しない助成金かもしれないですね。

(2)離職者の円滑な労働移動を図るための助成金

労働移動支援助成金

景気の低迷や会社の業績不振などで、どうしても離職させざるをえない事業主や、離職せざるをえない従業員を支援するための助成金です。今は内容によっていくつかのコースに分かれています。「再就職支援コース」や「早期雇入れ支援コース」などがあります。

(3)従業員を新たに雇い入れる場合の助成金

特定求職者雇用開発助成金

ハローワークなどを通じて、普通なら就職するのが難しい立場の人を雇った場合に支援される助成金です。たとえば高齢者の方や、障害を持っている方、母子家庭の母親、高校中退の方など、雇い入れる方や状況によって複数のコースが存在します。

トライアル雇用助成金

ハローワークなどを通じて、未経験者などの就業が難しい人や障害をお持ちの方をお試しで雇用した場合に支払われる助成金です。試用期間中に相互理解をして雇用と就労の機会損失を最小限にするのを目的にした助成金です。

地域雇用開発助成金

主要な都市ではない、いわゆる地域(地方)の事業を営む人が、地元の人を雇用するともらえる助成金です。採用する人数や設備にかかる費用によって受け取れる助成金額に変動があります。

生涯現役起業助成金

40歳以上の方が、自分が働く前提で起業したときに受け取ることができる助成金です。40歳以上の起業家が40歳以上の人材を雇用すると採用費や教育費の一部をまかなってくれる助成金です。これから個人事業主で独立予定の方や、会社設立予定の方で人を雇う計画がある場合は要チェックです。

(4)障害者の雇用環境整備関係の助成金

中小企業障害者多数雇用施設設置等助成金

労働者が300人以下で10人以上の障害者を雇用するときに、障害者のための設備を設置したりするときに費用の一部を助成金として援助してくれます。

障害者雇用安定助成金

障害者といっても、その特性は人それぞれです。何をどこまでできるのかは個別に見ていかないと判断できませんよね。そこで、障害特性に応じて柔軟な働き方の仕組みをつくったり、定着の支援をしたり、事業主に対して国が助成金を支援するものです。

(5)雇用環境の整備関係等助成金

職場定着支援助成金

従業員の方が働きやすく、定着する職場環境をつくるために「評価・処遇制度」「研修制度」「健康づくり制度」「メンター制度」などを制度を導入したときにもらえる助成金です。従業員が働きやすい環境を本気でつくりたい!と思っている経営者がいたら嬉しい助成金です。

65歳超雇用推進助成金

定年の年齢を65歳以上に引き上げたり、意欲ある高齢者が安心して働ける仕組みを作ったときにもらえる助成金です。たしかに少子高齢化により夢の年金暮らしとはいかず、生涯現役で元気なうちはバリバリ働く世の中が求められている流れなのでしょうか。

(6)仕事と家庭の両立に取り組む場合の助成金

両立支援等助成金

仕事と家庭を両立するのはなかなか難しいものです。そこで、仕事と家庭を両立できるような仕組みを提供する事業所に助成金を与えて支援するのが両立支援等助成金になります。たとえば男性に育児休業を取得させたり、出産・育児・介護などで退職した人が復職したりできるようにしたりと、仕事と家庭の両立に関する様々な要件があり、それをクリアすることが必要です。

(7)キャリアアップ・人材育成関係の助成金

キャリアアップ助成金

雇用関係の助成金の中でも比較的有名かもしれません。正社員でない労働者を正社員にキャリアアップさせることでもらえる助成金です。有期契約労働者や派遣労働者は、正社員と比べれば働き方が不安定です。昔は比較的カンタンにもらうことができた助成金ですが、最近はだんだんと条件が難しくなってきています。

人材開発支援助成金

従業員に仕事に関係のある専門的な知識・技能を身に付けるための教育訓練をほどこした時に受けることのできる助成金です。教育に対して助成金を出してくれたり、教育を受けるための休暇を与えると助成金を出してくれたり様々です。

◆「雇用に関する助成金一覧」のまとめ

国が実施する雇用に関する助成金は数多くあることをわかっていただけたと思います。そして厚生労働省のホームページでは助成金を受けるための条件や仕組みがとても難しく書かれています。

今回紹介したのはあくまでも厚生労働省で管轄する助成金です。その他に都道府県や市区町村が独自に行なっている助成金も存在するかもしれません。もし事業をしている方で、これから従業員を雇う予定があったり、教育や制度を充実させたいと考えている方は厚生労働省だけでなく自治体でも取り組んでいる内容を調べてみることをオススメします。

まとめ

・助成金は国が推し進めたい政策に沿ってお金という形で支援する制度
・雇用関係の助成金は厚生労働省が管轄として数多くの種類が存在するので一つ一つ要件を満たすかどうか確認をする。

<今日の名言>
約束は必ず守り、信ずると決めたら信じ続ける。自分の誇りに恥じない行動や、生来の臆病を押さえ込んで勇を奮い立たせる。死が私と対象の人物との間に割り込むまで、友情や愛情を断固として継続する。憧れや使命を、日々心に刻み込んで、忘れないようにする。これらのことをすべて貫く。『生くる(執行草舟)』