脱サラしてパン屋を開業する方法

パンはご飯に匹敵するぐらい日本でも主食としての地位を固めています。確かに街を歩いていると良い匂いをさせるパン屋さんを多く見かけます。それだけ人気のパン屋さんですから、脱サラしてパン屋を開業したい!なんて方も多くいるのではないでしょうか。

脱サラしてパン屋を開くためには何が必要でしょうか?これから脱サラをしてパン屋の開業を夢見ている人のために、そのノウハウを集めてみました。

◆脱サラしてパン屋になるために何が必要?

脱サラしてパン屋になるためには特に資格は必要ありません。もちろん美味しいパンを作れる事が大前提ですが。とはいえ全くの未経験が一朝一夕で出来るものでもありませんから、美味しいパン屋を開くためにも、パン作りが学べるところや資格について整理してみました。

パン屋になるための勉強・修行

・専門学校や大学に通う

脱サラしてパン屋をオープンするために専門学校や大学に行って専門的に学ぶという方法があります。ただし学費も数百万円かかるものですから、慎重に選ぶべきでしょう。特に専門学校の中にはパン教室に毛が生えたものだった、みたいな声も聞いた事があるので本当に注意が必要です。

・パン屋で修行する

実際に現場でパン屋開業のノウハウを手に入れられるのが強いです。融資を受けるにも業務経験が必要ですから、脱サラ後はパン屋で修行の道は悪くないのでは?と思います。ただし、脱サラしてからのパン屋開業までの期間はどうしても長くなりますので、その点は自分の人生設計との折り合いといったところでしょうか。また、大手のパン屋だと分業制になっておりパン作り工程や経営に関して全体を見れない事があるので、修行という目的で探すのであれば繁盛している小さなパン屋さんが良いでしょう。

・独学でパン作りや経営を学ぶ

今はレシピやノウハウは簡単に本やネットで手に入るようになりました。実際にパン作りが趣味という方も多くいますし、とても美味しいパンを作る方もいます。とはいえ才能・・・もあるかもしれません、自分に合った方法でパン職人としての準備をすると良いでしょう。

脱サラしてパン屋開業に役立ちそうな資格

パン作りにも資格があります。無くてもパン屋は開業出来るしパン作りをしても全く問題ありません。客観的に一定水準の技術を満たしている証明なだけですから、持つ事によって必ずパン屋として成功を約束するものでは無いです。

・パン製造技能士

パン作りの実務経験者を対象としたパン製造技術を持つ技能士を名乗る事が出来る国家資格です。

・パンコーディネーター

パンを食べる視点からパンに関する適切な助言・提案を行うことが出来るプロフェッショナル資格です。パンの作り方というよりも食べ方や楽しみ方や活用術といった事が学べるようです。

・パンアドバイザー

こちらもパンを作る資格というよりもパンの魅力を発信するような資格といった立ち位置です。パンをこよなく愛し、パンに関する知識を身に付け、パンの食文化の発展に尽力する人を指すとの事です。

◆脱サラしてパン屋を開業するためにする事

それでは具体的に脱サラしてパン屋を開くにあたりどんな準備をしていくのかを見て行きたいと思います。

パン屋を開業するために必要な設備

パン屋を開業するために必要な設備はかなり高額になりがちです。中古で揃えるにしても、ある程度資金が必要ですから、融資を受けるためにも脱サラ前にコツコツ開業資金を貯めておくようにしましょう。

・業務用パン用オーブン

家庭用のオーブンもあるようですが、脱サラして事業としてパン屋を行うのであれば業務用のパンオーブンを購入する事になります。大きさはどのぐらいか、どんな機能が付いているのか、中古か、新品かによって値段は大きく変わります。簡単に調べて見たところ新品で100万円〜500万円と値段の幅が広かったです。

・パン用業務ミキサー

営業日や営業時間、副業としてのパン屋など自分のスタイルにもよりますが、事業としてパン屋を展開するには、やはり自分の手で生地をこねるのには限界があります。そのためパン用業務ミキサーを購入する事になります。こちらも相場では50万円〜150万円ぐらいと幅がありました。

・業務用ホイロ

生地は発酵させる必要があります。時間をおかないといけない発酵という工程も、温度・湿度を調整し発酵を促すホイロという発酵器があります。業務用を購入すると、こちらも100万円前後はかかります。

・業務用冷蔵庫、冷凍庫

業務用の冷蔵庫や冷凍庫も脱サラしてパン屋を開業するには欠かせません。中古から新品までありますが、かねがね100万円前後でしょうか。他にも良くパン屋に行くとディスプレイ用の冷蔵庫がありますが、そちらも購入すると数十万円は必要となってきます。

・その他厨房機器

その他にも流しや作業台やフライヤーなど、店舗のレイアウトによって必要な厨房機器を取り揃える事になります。

物件の確定

人の流れや競合店、その近くに住む人たちの層を考えながら物件を決めていきます。保証金や家賃は売上に締める経費の割合が大きく、一度決めたらやっぱり変更しようなんて事が出来ないですから慎重に決めるようにしましょう。

融資の手続き

脱サラしてパン屋開業の準備には設備の費用を調べたり、物件の選定を進めると同時に融資を受ける準備をしていきます。慎重に行くなら融資金額の2分の1から3分の1は自己資金として持っておきたいところです。融資に関する詳細はこちらの記事でも紹介しています。

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内装・外装の準備

看板から内装のレイアウト、証明に至るまでこだわり始めたらキリがありません。水周りやガス周り、電気系など手をつけなくてはいけない点がたくさんあります。複数の業者に相みつを取りましょう。

人材採用

営業時間や時間別の混み具合などによって人員の計画を立てる必要があります。小さなパン屋であれば家族の手伝いで十分まかなえるかもしれませんが、少し大きめのパン屋を開業するのであればアルバイトでシフトを組む必要が出てくるでしょう。今は採用しにくいですから、なおさら人材採用の準備は早めにしておいた方が良いですね。

食材の仕入れ・備品の調達

食材の仕入れはどこからやるのか、開業までの細かな備品などの調達もお店がオープンするまでにしておかなければいけません。オープンに向けてキャンペーンなどをして認知してもらう事や、HPやチラシ、SNSなどを利用した告知方法なども仕組み化しておかなければいけません。

◆脱サラしてパン屋を開業するための具体的手続き

それではパン屋としての箱が出来上がりつつある中で、あとはオープンに向けた必要な手続きを最後に確認しておきましょう。

保健所への手続き

飲食店の経営には保健所への手続きが必須です。パン屋でも、何をどのように提供するのかによって保健所の手続きも変わります。

・食品衛生責任者

食品を扱う店舗を経営する時は食品衛生責任者の資格を持った人を一名置かなくてはいけません。そんなに難しいものではなく、講習会を受ける事で取得できるものです。

・飲食店営業許可

レイアウトに指導が入る場合があるので、必ず内装工事の前に申請をしましょう。事前相談をして、指導を受けた上でお店のレイアウト等を決めていきます。順序を間違えるとせっかくの内装がやり直しとい事になりかねませんので注意が必要です。

・菓子製造業許可

お菓子を作って販売する時は菓子製造業許可が必要ですが、あんパンやジャムパンなど菓子パンを作る時には同じく菓子製造許可の手続きが必要です。地域によっても、何の種類を販売すると菓子製造業許可が必要かどうかが変わるため確認しながら進めるようにしましょう。

税務署への手続き

税務署に対しても手続きが必要です。パン屋の状況によって提出する書類が変わりますので、自分のパン屋の状況に合わせて書類を作るようにしてください。詳しくは、以下の記事を参考にしていただくとわかりやすいと思います。

誰でもわかる株式会社設立後に税務署へ提出する届出の内容

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◆脱サラしてパン屋を開業する方法、のまとめ

脱サラをしてパン屋の開業を夢見る人たちは恐らく強烈な動機付けが必要かもしれません。ここまで脱サラしてからパン屋開業するための手続きの情報しか紹介していませんが、実際にパン屋を開業して軌道に載せるには大変な努力が必要だと思うからです。

朝は日の出前から仕込みをして、接客も兼ねるなら休む暇はありません。それでもお客さんが来る保証は無いですし、一時的に上手くいっても常に競合と差別化をし続けるための努力をしなければいけません。事業をするという事はそういう苦しみさえも乗り越えていかなければいけないもので当たり前といったらそこまでですが、なぜパン屋を開業するのかという部分が大切かと思います。

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