学生が起業する時に利用できる資金調達方法のまとめ

事業を始めるには何かと資金が必要なものです。どんなビジネスを始めるかによって必要な資金は変わりますが、資金調達をしないと事業を大きく出来ないという学生起業家もいるのでは無いでしょうか。

実際に過去の実績も作りにくい学生の起業には、資金調達は不利と思われがちです。そこで学生起業家の資金調達方法について具体的にどんなものがあるのか整理してみました。

◆学生が起業する時の資金調達方法にはどんなものがある?

学生が資金調達をする方法はいくつかあります。具体的方法を紹介すると共に、注意点も合わせて考えてみました。

個人でコツコツ貯める

まずはアルバイトや、これまでの貯金を事業の資金に利用する方法です。学生の貯金額なんてたかがしれていますから、アルバイトでコツコツ貯めるという資金調達方法と言えるでしょうか。もし、日本政策金融公庫に融資の申し込みをする場合には、このコツコツ貯めるというのが意外と評価が高くなったりします。

知り合いから借りる・もらう

学生の資金調達方法の二つ目は知り合いから借りるです。家族、友達、知り合い、ありとあらゆる人脈を駆使してお金を借りる事になります。自分の事業計画を短い時間で魅力的に伝えられるようにしておくと良いと言われますが、これはいつどこで自分の事業のプレゼンをする機会に巡り合うかわからないからこそなんですね。知り合いから借りる・もらう時にはいくつか注意点があります。

・贈与税には注意する

一人の人から年間で110万円以上のお金をもらうと、そのお金には贈与税がかかります。凄く良い事業という事で、資金を援助してもらったけれど、それが贈与税の対象となる場合には注意が必要です。

・借りる時にはちゃんと利子を付けて返済する

もし、知り合いから工面したお金が、もらうわけではなく借りている場合は、ちゃんと利子をつけて返すようにしましょう。無利子でお金を借りているという事は、本来支払うべき利子分の利益を受けていると言われ兼ねません。とはいえ、それに税金がかかる規模になる事は稀ですが注意はしておきましょう。

・会社の資本金として出資してくれる時には株の割合に注意

お金をあげるという人の中には、会社に出資してあげるという意味を持つ事もあります。学生が会社を起業しているという前提ですが、資本金として出資してもらえれば贈与税の罠にも引っかからないですし、返さなくて良いお金になります。でも、会社の出資割合の半分以上を持っていかれるような出資のされ方は注意しなければいけません。実質的に株式が半分以上他の誰かのものになってしまったら、会社のコントロールが自分で効かなくなってしまうからです。

融資を受ける

次に金融機関から融資を受けるという方法です。創業時の融資には大きく分けて日本政策金融公庫と制度融資の二つが存在します。

・日本政策金融公庫

日本政策金融公庫とは国の管理する金融機関です。そのため、財源は税金で一般の金融機関が起業したばかりの会社に融資をしたがらないのに対して、国は起業家をどんどん輩出したいですから、比較的積極的に創業者に対しても融資を検討してくれます。

・制度融資

制度融資とは、イメージとして自治体と金融機関がタッグを組んで支援してくれる融資の仕組みです。本来は一般の金融機関だと起業したばかりの会社にお金は貸してくれません。その代わり保証協会という国の運営する組織からお墨付きをもらうとお金を貸してくれるようになるのです。この保証協会は、起業家がお金を返せなくなったら、代わりに金融機関へお金を返す保険のような役割を持つ協会です。その上で、自治体が金利の一部を負担したりと学生起業家にとっては嬉しい支援制度が付いてくるのが制度融資の特徴です。自治体によって支援内容が違うので、事前に確認しておくようにしましょう。

クラウドファンディングを利用する

最近だと、クラウドファンディングを利用する会社や組織も増えてきました。クラウドファンディングは共感する事業に対して個人がお金という形で応援をする制度です。日本では購買型のクラウドファンディングがメインですので、お金を支援してくれた代わりにお礼の何かをお返しする事になります。

クラウドファンディングの大手であるReadyforとMAKUAKE、キャンプファイヤーの三つの動画を見てみましょう。

他にも最近では上記のような購買型だけでなくて、出資型のクラウドファンディングも登場しています。出資型ですので、出資者としてお金を少しずつ支援してもらうというスタイルです。何かを購入してもらっているわけではないので、お返しを渡す必要はありません。

補助金・助成金を利用する

学生起業家の中では、補助金や助成金を活用できる場合があるかもしれません。補助金であれば、ものづくり補助金やIT導入補助金、小規模事業者持続化補助金が有名です。助成金だと雇用関係のものが多いので人を雇う時には、当てはまるものが無いか確認しておく事をオススメします。

補助金や助成金を活用して株式会社設立後の事業のスタートダッシュをかける方法

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ビジネスコンテストで賞金を受け取る

最後に、学生起業家向けのビジネスコンテストに参加して資金調達をする方法も考えられます。日本には探せば学生を対象とするビジネスコンテストも多くあり、資金調達という観点で活用出来そうなものもいくつかあります。

◆学生起業家で確実に資金調達を成功させる方法

資金調達を成功させるにはコツがあります。学生起業家であれば、なおさら社会的信用も一般の社会人と比べたら低いはずだからそれなりの工夫が必要です。どんな点を工夫する事で学生でも資金調達の可能性を最大化できるのでしょうか。

詳細な必要資金を把握する

学生であろうとそうで無かろうと、資金調達のための第一歩目は明確な必要資金を把握する事から始まります。色んな方法で必要資金を明確にする方法はありますが、ここでは一番簡単な方法を紹介しておきます。

1、事業をスタートするために必要な設備を理解する

まずは事業を立ち上げるために必要な「一時的にかかるお金」を明確にします。事務所を借りるのであれば保証金とか、パソコン等を購入するならその費用、椅子や机、内装や外装、その事業を立ち上げる時に「一時的にかかるお金」をここでは、ざっくりと設備資金としておきます。

2、事業をするにあたり、継続的運転するために必要な資金を理解する

一時的にかかるお金を整理できたら、次に継続的に発生する費用を計算します。家賃なんかは毎月かかりますよね。人を雇うなら人件費も継続的にかかる費用です。その他にも仕入れが必要なら月にかかる仕入れの金額や、通信費やその他消耗品。わかる限り、全ての費用を月で把握できるようにはじき出します。これをざっくり「運転資金」としておきます。

3、売上の見込みを計画する

これが一番難しいのですが、売上の見込みを向こう三年間ぐらい算出します。二年後、三年後になってしまうと妄想の数字になってしまいがちですが、それでも構いません。できれば直近の一年は実現可能な売上の推移をシミュレーションできるのがベストです。ここで知りたいのは、月の売上が出て行く経費よりも多くなるのは起業から何ヶ月目になるのでしょうか?2ヶ月後ですか?6ヶ月後ですか?出来れば半年ぐらいまでには単月で黒字になるように頑張りたいものです。

4、年間の費用と売上(自己資金を含む)を差し引いて足り無い部分は融資

それではこれまでの情報を整理していきたいと思います。例えば売上と経費をシミュレーションして起業から半年後に単月で黒字化できたとします。でも、それまでの6ヶ月間は赤字ですから、その金額は自己資金でまかなわないといけませんよね。自己資金が200万円だったとしても、6ヶ月分の赤字に加え、一時的に発生したお金も創業時に支払っているのでそれもまかなわないといけません。黒字化するまでの赤字と一時的に支払ったお金の合計が1000万円とします。1000万円の出費です。自己資金が200万円でも、800万円が足り無いので融資などの借金でフォローしないといけないわけです。

学生起業家が融資の成功率を少しでも上げる工夫点

ここまでで、資金繰りってこんなに大変なのかと思った方もいると思います。学生が融資を受ける事自体非常にハードルが高いわけですが、少しでも融資を受ける可能性を高めるために出来る事は何なのでしょうか?

1、創業時にかかる費用を最小限にする

もうこれは当たり前の事なんですが、出来るだけ創業時にかかる費用は抑えて借りる金額は出来るだけ少なくする事です。創業時の融資は、公庫の創業融資や自治体の制度融資の二つになります。どちらも基本的には自己資金の条件があって、融資を受ける金額の半分から3分の1は自己資金があると安心です。

2、売上が上がる証拠をたくさん残す

起業時に売上計画は、どうしても絵に描いた餅になりがちです。だからこそ、金融機関を説得するために売上が発生する証拠をたくさん残しておく必要があります。既に自分の物やサービスを購入したいという人があれば申込書や仮契約書を取り交わし、それを証拠として定時します。それが無理でもアンケートなどにより、物やサービスがリリースされたら購入します、という声を集めておくとかです。他にもクラウドファンディングを利用して、応援してくれる人がこんなにもたくさん居るという事を証拠として出したり、どんなものでも良いから相手が、これなら売上が上がるかもしれないという情報を準備するのです。

3、もし売上が上がら無い原因がわからなければ・・・

ここまでは、創業前の計画段階のお話でした。実際に事業を始めてみればわかると思いますが、そんな計画通りに行く事はほとんどありません。そして、倒産する会社の一番の理由は売上が上がらない事が理由です。売上が計画通り上がらない事実に対して、その問題をどう解釈して、どのような課題にどうやって解決策を示すのか、それが経営と言っても過言じゃありません。ただし学生起業家は、経験の少なさもあって、何が何だかわからないかもしれせん。そんな方に自身を持ってお勧めできるのが「売上が上がらない時に読む本」です。何が原因で売上が上がらないのかピンポイントで示してくれて、大きな気付きを与えてくれる本です。「それはほんとうに効果的ですか?」自分の行動一つ一つにこの質問を投げかけてみて、本当に必要なすべき事に焦点を合わせる事が出来るようになります。詳細は是非この本を読んでみて下さい。

売上が上がらない時に読む本

◆学生が起業する時に利用できる資金調達方法のまとめ

いかがでしたでしょうか。学生であろうとなかろうと、事業を始めるには少なからずお金が必要なものです。ネットビジネスで元手無しで稼げるみたいな情報がありますが、それでおネット環境を準備したり、パソコン買ったりでお金が必要です。

資金調達する方法は、融資が王道ですが何もそれだけではありません。DJ社長は人間関係が大事と言っているし、今はクラウドファンディングという仕組みだってありまし、ひと昔前なら大きな資金が必要だった事業も今では低価格・無料で出来るものが多いです。ホームページにしても、今は高いクオリティのものがタダでできたりします。それだけ、学生でも起業するチャンスがそこかしこにあるわけです。資金調達も既成概念にとらわれず、自由な発想で考えてみると、ここで紹介した以外のものすごいアイデアが出てくるかもしれませんね。

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