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設立前の支出は経費になる?開業準備費用の考え方と注意点

起業の準備をしていると、どうしてもお金がかかりますよね。
名刺を作ったり、打ち合わせでカフェを使ったり、事務所を契約したり。
でも、まだ法人を登記していない状態だと、これらの支出は「経費」として扱えるのでしょうか?

「起業の準備って、こんなにお金かかるの?」
「これって、あとで経費になるの?」

そんな不安や疑問を持ちながら、一歩踏み出そうとしているあなたへ。
この記事では、「会社設立 経費 いつから」という疑問に対して、小学生でもわかるくらいかんたんな言葉で、やさしく丁寧にお伝えしていきます。
「間違えたらどうしよう…」と心配にならないように、一緒にゆっくり確認していきましょう。

目次

会社設立前の支出は経費になる?その基本的な考え方

たとえば、「まだ会社を作ってないけど、カフェで打ち合わせして名刺も作った!」そんなお金の使い方は、経費になるのでしょうか?
実は、ちゃんとルールがあります。

そもそも「経費」とは?お仕事に必要なお金のこと

「経費」とは、お仕事をするうえで必要になったお金のことです。
たとえば、会社を作る準備のために使ったお金が「会社のため」だとちゃんと説明できれば、それは経費になります。

たとえば遊びで行った旅行はダメ。でも、仕事で会いに行った人との打ち合わせの交通費ならOK。そんな感じです。

たとえば「まだ登記してないけど、これって法人の準備のためだよね?」と迷ったときは、“目的が法人に向いているか”を考えてみてください。

開業準備費用と創立費の違いとは?

会社を作るときにかかるお金には、大きく2つの種類があります。

  • 創立費:会社が生まれるまでにかかったお金(たとえば登記や定款作成)
  • 開業準備費用(開業費):会社が生まれた後に、歩き始める準備に使ったお金(たとえば備品や広告費)

どちらも、あとで「これは会社のためのお金です」とまとめて、ちょっとずつ経費として使っていきます。

つまり、会社が“生まれる前の支出”が創立費、“生まれた後に歩き出すまでの支出”が開業費。そんなイメージで覚えるとスッキリします!

いつからの支出が経費になるのか?

「どのタイミングからのお金が経費になるの?」という質問ですが、
「会社を作ろう!」と決めて、ちゃんと準備を始めてからのお金が目安です。

たとえば、会社名を決めたり、定款(会社のルール)を作り始めたりしたら、そのあとに使ったお金は会社のためと考えられます。

「いつからかはっきり決まってないんだ…」と不安に思うかもしれませんが、要は「ちゃんと説明できる準備だったか」がカギなんです。

開業準備費用で経費になるもの・ならないものの具体例

じゃあ、実際にどんなお金が経費になるのか、反対にダメな例も見てみましょう。

よくある経費の例(名刺・カフェ・事務所など)

たとえばこんなお金はOKです。

実際に僕が関わった起業家さんの例を紹介しますね。
ある日、美容系サロンを立ち上げようとしていたAさんが、開業前に自分の名刺を作り、近所のカフェで知り合いに事業の相談をしていました。その名刺代やカフェでの飲み物代は、「開業準備としての支出」として経費になりました。

Aさんは「まだ会社ができていないから、何をしていいのかわからなかった」と言っていましたが、ひとつずつ準備をしていたことが、後からとても役立ったんです。

  • 「株式会社〇〇(予定)」と書いた名刺の印刷代
  • 打ち合わせで使ったカフェの飲み物代(ちゃんと仕事の話をしたとき)
  • 事務所を借りるときの初期費用(敷金・礼金など)
  • 仕事用のパソコンや机を買ったときのお金
  • 勉強のために参加したビジネスセミナーの費用

どれも「会社の準備のために必要だったよ」と説明できるものなら、経費にできます。

たとえば名刺に「代表予定」って書いてあると、「これは会社の名刺だな」と第三者にもわかりやすくなりますよ!

経費にならない例とその理由(プライベートと混ぜない)

逆に、こんなお金は経費にできません。

  • 家族で行った旅行のお金(たとえ旅行先でメールを送ってもNG)
  • 家のソファーやベッドなど、明らかにプライベートな家具
  • 自分の趣味の本やマンガ

「これはどう見ても遊びやん!」と思われるものは、経費として認められません。

「これは仕事で使ってるし…」って自分が思っていても、それを他人に説明して納得してもらえるか?が大事なポイントです!

よくある“あいまいゾーン”Q&A(グレーゾーン)

Q:「自宅の一室を事務所にしてるけど、家賃の一部は経費にできる?」
A:できます!たとえば家全体の中で、仕事に使ってる部屋が3割だったら、家賃の3割を経費にしてOKです。

Q:「その家が賃貸じゃなくて、持ち家の場合は?」
A:ちょっと面倒になります。法人から家賃を自分に払うかたちになるので、不動産の申告が必要になります。

Q:「会社設立の前に使った交通費や電車代は?」
A:どこへ、誰に、なんのために会いに行ったかを書いておけばOKです!

「誰に見られても堂々と説明できるか?」を判断基準にすると、グレーゾーンも迷わず済みますよ!

開業準備費用を経費にするための3つの注意点

せっかく必要なものに使ったお金でも、やり方を間違えると「それはダメです」と言われることがあります。
ここでは注意しておきたいポイントを3つに分けてお伝えします。

レシート・メモ・証拠をしっかり残しておこう

「このお金は仕事に使ったよ」と説明するには、証拠が必要です。

  • レシート(宛名を会社名にしておくとさらに◎)
  • なんのために使ったのか書いたメモや日記
  • 相手とのやり取りがわかるメールやメッセージ

スマホで写真を撮って、クラウドに保存しておくと便利です!

「あとでまとめよう」は危険!使ったその日にメモを残す習慣をつけておくと楽ちんです。

会社を作る前に誰が払ったかも大事

まだ会社がないときは、誰かが「立て替えて」支払います。
ふつうは代表者になる人が払いますが、あとで役員や社員になる人が立て替えてることもあります。

それぞれ「〇月〇日に、〇〇さんが立て替えた」と記録しておくと、あとで整理しやすくなります。

あとから「これ誰が払ったっけ?」となると面倒!支払いリストを早めに作っておきましょう!

売上は法人?個人?実はルールがある!

たとえば「会社ができる前にお客さんがいて、もうお金もらっちゃった」というケース。

実際にBさんという方がいました。デザインの仕事をしていたBさんは、会社を作る直前に「法人として受けますね!」と伝えていたにもかかわらず、請求書を個人名で出してしまいました。
その結果、「これは法人じゃなくてBさん個人の売上ですね」と税務署に言われてしまい、あとから修正申告をすることに…。時間もお金もかかってしまいました。

このような失敗を避けるためにも、「契約書の名前」「請求書の宛名」「入金先の口座」がとても大事になってきます。
このとき、そのお金は“法人のもの”になるのか、“個人のもの”になるのか?

実は、国税庁のルール(法人税基本通達2-6-2)でこう決まっています:

まだ個人事業をしていなかった人なら、その売上は法人に入れていいよ!
でも、個人事業をやってた人は、その売上は個人の収入になるよ!

つまり、「今まで個人で仕事してなかったよ!」って人なら、準備期間中の売上を会社の売上としてOKです。

「仕事を個人でやってたか、やってないか」がポイント!迷ったら、税理士さんに聞いてみてね。

※登記や書類の準備に不安がある方は、会社設立freeeのようなオンライン設立サービスを使うのもひとつの手です。手続きの流れが見える化されていて、とても便利ですよ!

まとめ|「いつから経費になるか?」は記録と気持ちの準備から!

起業の準備を進める中で「これ、経費になるのかな?」と悩むことはたくさんあります。
でも、大事なのは「仕事のためだったと説明できること」「証拠を残すこと」「後から自分でも見返せること」。

この記事で紹介したように、創立費や開業費は、会社が生まれる前と後の準備のお金。
それぞれのタイミングや使い道をちゃんと整理すれば、無駄な不安を減らすことができます。

そして、たとえ小さな一歩でも、記録を残しておくことが未来のあなたを助けます。

「法人になったらどうにかなる」じゃなくて、始める前からもう起業はスタートしてる!そんな気持ちで動いてみてくださいね。

あなたならきっとできます。最初の一歩から、応援しています!

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