「大きな目標を達成するには、目標を小さく段階的に分けていくと良い。」とは良く言われる目標達成の王道ですよね。
段階的に分けると言われてもどういうこと?って人も一つ一つ言葉の意味を考えておけば大丈夫です。段階という言葉は、物事が進む過程の中の一つの区切りです。一つのまとまりと考えても差し支えないですね。
目標を段階的に区切っていくのにも、いくつかの切り口があります。あなたの状況に合わせて最高の切り口で目標を段階で分けれるように、どんな分け方があるのか具体的に確認していきましょう。
◆目標を段階に分けるとどんな効果がある?
最初に目標を段階ごとに区切ることによって、具体的にどんなメリットがあるのか考えておきましょう。
(1)時間的な軸で段階として区切った場合は一つの振り返り地点となる
まずは目標の達成プロセスを時間軸で区切った時には、振り返るタイミング段階として見ることができるのです。
よくPDCAを回すのは大事と言われていますが、この時間軸で段階的に区切っておくことによって、強制的に振り返りをして、次の段階ではより効果的な行動へとブラッシュアップできるのです。
(2)目標は段階的に分けた方が行動のモチベーションが上がる
大きな目標を段階的に行動に落とし込む方法もあります。大きすぎる目標はどうしても次の具体的アクションへつながりにくいです。
そこで段階的に目標を分けていくことで、最小単位の目標=タスクという感じで次の瞬間の行動のイメージが湧くぐらいの具体化をしていくわけです。
確かに大きくて抽象的な目標は行動に落とし込みづらいわけですから、このような段階の分け方はモチベーションをアップさせるという意味でも効果があると思います。
(3)目標を段階的に分けることで小さな成功体験を積みやすい
最終目標へ到達するプロセスを段階的に分けた時に、一つ一つを小さな目標にすることで比較的達成しやすいような最小単位へと落とし込むことができます。
大きな目標を段階に分けて小さな目標へとすることで早い段階で成功体験を積めるというメリットがあるんですよね。人間って自分への信頼というか、自信があると未知への行動を取る勇気が湧いてきます。
小さな成功体験がその自信や勇気を育んでくれるわけです。成功体験は目標達成するためには欠かせない要素ですから、意図的に段階に分けた目標設定は長期的にも効果的なんですね。
◆目標を段階ごとに分ける具体的な方法
目標を段階ごとに分けると言っても、いくつかの切り口があると存在しました。
ここではその切り口を一緒に考えていくことによって、自分で目標設定をする時に、より効果的な段階の分け方をするヒントになればと覆います。
(1)目標を時間という概念の切り口で段階的に分ける
目標には達成する期限は必要不可欠ですが、達成するまでの時間軸を効果的に区切ることによって目標達成の可能性をあげることができます。
長期目標・中期目標・短期目標と言って段階的に考えたり、一年の目標・クオーター(四半期)ごとの目標・一ヶ月の目標としたり、一ヶ月・一週間・一日と時間軸で分ける時も無限に区切り方があります。
会社や業界の成長スピードや、働く人たちのモチベーションなどによって、どうやって目標を段階的に区切るのかは工夫してみてください。
(2)目的・目標・手段という切り口で段階的に分ける
目標を三つの要素に分けるのも効果的です。よくあるのが目的・目標・手段の三段階に分けて一つ一つの指標を考えていくのは良くされていると思います。
ちなみに目的を達成するために目標があり、目標を達成するために手段があるという分け方です。それぞれの概念やより詳細な違いについては「目的と目標と手段の違いを知ればどんなダメ人間でも目標達成できる!」をご覧ください。
(3)一つの目標を三段階に分けて設定しておく
一つの目標に対して難易度ごとに三段階で目標設定するという考え方もあります。
私は具体的に三段階では考えずに、「達成したい目標」と「達成できたら凄く嬉しい目標」の二段階で作ることが多いです。「達成できたら凄く嬉しい目標」を裏目標とかウラモクとか言って自分の中で忘れないようにしていたりします。
目標を三段階にするとは、私がやっている二つの目標に加え、「できて当たり前の目標」が入ります。
三段階に分けて目標難易度を考えておくメリットは、自分の能力に対して伸び代を言葉や数字で考えやすいという事です。
できて当たり前の目標は、なんの努力もいらない自分が普通の行動をしていれば達成できる目標ですから、基本能力です。そこに達成したい目標というのが頑張ったり、これまでとは違う行動を取らないと達成できないような目標ですね。
通常はこの達成したい目標から下の難易度で目標設定がなされます。そこに、達成できたら凄く嬉しい目標を設定しておくことによって目標設定の目線を目線を上に押し上げてくれます。
◆まとめ
目標を様々な切り口で段階的に分けるのは、目標に血が通ってくる感覚があり達成への温度感も変わってくるのでオススメです。
特に時間軸で段階的に分けて定期的な振り返りの機会を設けることで目標達成に向けた行動の精度が増すことは間違いありません。
精度の高い振り返りの仕方がわからない方は「目標の未達グセを劇的に改善する!質の高い振り返りをする方法とは?」の記事をご覧ください。
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