「起業する時は一人でできる仕事が良い・・・」みたいなお話は一度くらい聞いたことがあるかもしれません。
確かに起業相談に乗る場合は、小さく始めて大きく育てることをメインにお話することが多いです。その観点で考えると起業する時はひとりで始めた方が良いことが多くなるのです。
そこで、どんな仕事で一人起業をした方が良いのか?一人起業の具体的内容としてどんなものがあるのか?ひとりで起業する時の注意点は?みたいな切り口で情報を整理していきたいと思います。
・一人でできる仕事で起業・独立するメリット
・一人起業に向いている仕事内容一覧
◆一人でできる仕事で起業・独立するメリットは?デメリットは?
インターネットによる技術革新で一人だけで起業・独立することは容易になりました。その気になれば一人で会社設立だってできます。
たった一人だけで起業という荒野を進むのは怖いものです。まずは一人でできる仕事で独立するメリットやデメリットを整理して、はじめの一歩を踏み出していきましょう。
(1)1人でできる仕事にて起業・独立した場合のメリット
1人でできる仕事には「コスト・人間関係・自由」というキーワードで表現できるメリットがあります。一つ一つ具体的に整理します。
1、一人起業をすることでコストを最小限にできる
1人でできる仕事は複数人で行う仕事よりもコストがかからないです。当たり前ですよね。人件費も少なければ、大きなオフィスを借りる必要もないです。
起業・独立時はなるべく経費をかけないのが王道です。一人でできる仕事にて起業・独立することは、「コストをなるべく抑える」という第一条件をクリアしやすいと思います。
2、一人起業なら人間関係の悩みから解放される
独立起業された方の中には人間関係で悩む人が多くいます。従業員との関係性や、マネジメントや教育・定着、採用に関する悩みです。
一人でできる仕事であれば人間関係に紐づくストレスは最小限にすることが可能です。取引先や販売先など、対外的な人間関係はありますが、自社内での悩みに時間を割くなんてことが無くて済みます。
3、自由に全て自分で決めることができるのが一人起業のメリット
何時から仕事を始めるのか、どこと取引をするのか、どんな場所で仕事をするのか、全て自分で決められることが一人起業のメリットです。
一人でできる仕事だからこそ、誰かに相談したり、邪魔されることもありません。誰からも制限されずに自由に事業を進めることができるわけです。
(2)1人でできる仕事にて起業・独立した場合のデメリット
もちろん一人でできる仕事で独立・起業すればデメリットも考えられます。
1、ひとり起業だと仕事のダイナミクスに限界がある
一人起業では複数の仲間と起業することと比べて事業の広がりに限界があるのは仕方がないことです。起業後の目標がどこに設定されているかによりますが、展開する事業は規模によっては一人で到達できない限界がある点がデメリットになります。
2、ひとり起業・独立の経営者は孤独
経営者は誰にも本当の悩みや心の内を明かすことができないので孤独という話を聞いたことがあるかもしれません。一人起業では頼る社員もスタッフもいませんから本当の孤独です。一人で考え、一人で行動し、喜びを分かち合う同士もいない、そんな真の孤独を覚悟の上で一人起業を検討した方が良いと思います。
3、ひとり起業だと事業主・経営者に何か会った時のリスク回避ができない
一人で起業するという事は自分の体が資本でありノウハウであるという事です。例えば自分が病気になって動けなくなれば売上がゼロです。仕事のノウハウや進め方は自分しか知りませんから事業を違う方法で継続することができません。
一人起業は自分に何かあれば、それはそのまま事業が止まってしまう大きなリスクを抱えているわけです。事業や家族を守るためにも、節税のためだけではなく本当の経営リスクに備えて一人で起業する場合の生命保険は検討した方が良いです。
一人でできる仕事にて起業・独立した後に、順調に売上や規模が大きくなったとします。すると必ず一人会社の設立を検討しましょう。具体的なメリット・デメリットや、リスクに対する備えも必要ですので、詳しくは「一人だけで会社設立・起業をするメリットとデメリット!後悔しない会社設立」の記事をご覧ください。
◆一人で起業・独立する時の仕事や事業アイデア
今は一人でできる仕事がたくさんありますので、フリーランスとして起業・独立しようと思えば様々な選択肢が存在します。
アイデアとして一人起業が可能なビジネスの切り口を紹介します。
(1)インターネットを活用した一人でできる仕事で起業・独立する方法
ウェブの技術が発達したおかげで、ひと昔前までは考えられなかった手法で収益を上げることができるようになりました。そしてリスクの少ない起業方法として「在庫を持たない」「少ない資本で始められる」「利益率が高い」「定期的な収入が継続的に入っている」という条件をホリエモンは語っています。
これら全ての条件を簡単に満たすことができるのがインターネットを活用した事業です。
1、ブログやアフィリエイトで一人起業を始めてみる
インターネットを使った起業で今やメジャーとなっているのはブログやアフィリエイトを使ったビジネスモデルです。ブログは自分が好きなジャンルの情報を記事として読んでもらい、その記事に広告を載せて掲載料として売上を立てるモデルです。アフィリエイトは化粧品やグッズなどHPやブログ上で販売をして売上の一部をフィーとして収益に立てるビジネスモデルです。
パソコン一台で始められるブログもアフィリエイトも一人で始められる仕事として人気がありました。実は今では簡単に事業として成立する難易度ではなくなったと思います。事業として成功させる覚悟は必要で、片手間でうまくいくといった類のものではなくなってきた感じがあります。
2、エンジニアとしての技術を身につけて起業の足がかりとする
エンジニアとしての仕事もフリーランスとして一人起業をしやすい仕事の一つです。ただし未経験で事業を始めることは不可能に近いので、まずはプログラミングスキルを身につけます。そしてWeb制作会社で経験を積み、フリーランスとして独立という道筋が多いのではないでしょうか。いずれにせよ未経験であれば数年のスパンで計画を立てる必要がありそうです。
プログラミングを学ぶ学校としては有名なWeb制作会社LIGが運営するWebクリエイタースクールや上場企業のDMMが運営するプログラミングスクールが有名です。
(2)フランチャイズを活用して一人でできる仕事で起業・独立する方法
ゼロから事業を創出することが難しいという方は、事業の成功パターン・ノウハウを簡単に手に入れることができるフランチャイズ(FC)を検討しても良いと思います。世の中に数多くあるフラインチャイズは玉石混交です。数あるFCの中から一人でできる仕事を探して自分の特徴に適したフランチャイズの情報を集めておくと良いのではないでしょうか。
一度に沢山のフランチャイズ情報を集める方法としてBMフランチャイズというサイトが便利です。様々な切り口で情報を集めることができ、資料も無料で一括請求が可能です。
(3)資格を活用して一人で可能な仕事で起業・独立をする方法
資格があると一人でできる仕事にて起業・独立することができます。特に国家資格の中には独立・起業しやすいものが存在します。
ただし、国家資格は専門学校に通ったり、働きながら取得するには多くの犠牲を払わないと難しいものも沢山あります。自分の将来のキャリアパスとして、長期戦略で国家資格を考えてみると良いでしょう。
1、国家資格の中でも起業しやすい資格を見極める
国家資格の中でも特に税理士、行政書士、司法書士、社会保険労務士などのサムライ業と呼ばれる仕事は独立しやすい資格と言われています。他にも柔道整復師なども起業・独立する人が多いです。逆に中小企業診断士は独立している人はそこまで多くない印象があります。自分の趣向に合わせてどんな起業しやすい国家資格があるのか十分検討してみてください。
2、会社員やサラリーマンならスキマ時間を活用して長期戦略を
国家資格は一朝一夕で取得できる資格ではありません。場合によっては何年間も勉強に充てなくてはいけないかもしれません。働きながら国家資格取得する人は沢山いますが、そんな人たちはスキマ時間を活用して長期的な戦略で試験に臨んでいます。オンラインで国家資格取得を目指すスタディングで対象となる資格を探してみて下さい。
(4)コンサルタントとして自分の持っている能力を提供して一人起業・独立
資格がなくとも、今までの経験や体験を通して問題解決をするコンサルタントという仕事も一人でできる仕事の代名詞です。今はSNSを見ても沢山のコンサルタントやコーチが存在するようです。
その全てが上手にビジネス化しているとは思えませんが、自分が長年培ったスキルや体験がコンサルタントとして起業の芽になることは知っておいて欲しいと思います。事業として成り立たせる前提で過ごす一日と、ただの作業としてこなす一日では数年後には雲泥の差が出ます。
◆一人でできる仕事にて起業・独立が本当に必要な理由
ここまでに一人でできる仕事にて起業するメリットや具体的方法について触れてきました。さらに深く考えていくと、これから全ての人が一人起業できるように自分のキャリアを深く深く考えていかないといけない岐路に差し掛かっていることがわかりました。
生涯勤め人として安定したキャリアを目指している安定志向の人も、必ず自分の起業・独立するために必要な能力や経験は最大のリスクヘッジになるはずです。
(1)将来は年金に頼らず元気に働き続けないといけない時代がやってくる
日本は今、超高齢化社会に突入しています。現在は65歳から受け取ることができる年金も、ほぼ確実に70歳へと引き上げられる時期が到来するでしょう。70歳に引き上げないにしても、65歳を超えても働き続けることを半ば強制的に選択させられる時代はすぐそこかもしれません。
もし定年退職後も働くことを余儀なくされた時、サラリーマンとして雇われて受け身の仕事しかしていなかった人にとっては地獄です。定年退職後に就ける仕事なんてたかが知れていると考えて良いでしょう。
(2)一人起業を実現して手に職があれば定年の概念がなくなる
そこで大切なのが一人起業という考え方です。サラリーマンの人であれば副業でも良いので、一人で起業する力を早い内から養っておくべきだと思うのです。いつ会社から仕事が奪われても自分で仕事を創り出す能力は、簡単に身に付くものではありません。ある意味で、会社で働きながらでも空いた時間にトライアンドエラーを繰り返しながら一人起業の土壌を準備しておく時代がやってきたわけです。
1、今の仕事の延長線上で一人起業する事を想定して準備する
それが現実でなくても、働きながら一人起業を想定して働くことはできます。そのシミュレーションは将来的に自分のキャリアを切り開く一助になるかもしれません。具体的には今の仕事の延長線上で独立するとしたら、今何をするべきか?どんな能力を身に付けるべきか?を考え行動し続けることです。
ひとり起業する人たちで仕事の延長線上で独立する人は、取引先との関係性が非常に良好であるケースが多いです。取引先が新しい事業を始めるにあたり、当人に独立して欲しいと打診するケースを聞いたこともあります。そのために、自分が介在する価値が何かを考え続け、磨きあげる努力は必ず必要ですし、それをせずに定年を迎える社員と比べたら結果的に能力には雲泥の差ができているはずです。
2、まずは無料ツールを活用しながら自分のHP作成など行動しながら改善していく
まずは考えていても何も始まらないので一人起業の準備としての行動を始めると良いでしょう。行動すれば物事が動きだすので、失敗しても改善行動を撮り続けることで結果が出やすくなるはずです。準備ができないと行動できないというのは、いつまで経ってもやらない言い訳ですから、何でも良いので、本を買うとか、人から話を聞くなど行動を取っていきましょう。
特にオススメなのは無料でホームページ作成ができるペライチで自分のサイオトを作ってみることをオススメしています。そのうち収益が出てきたり、経費を計算する場合は会計ソフトfreee(フリー)でクラウド型の会計ソフトで経理に慣れておくのも良いかもしれません。
◆「一人でできる仕事で起業・独立」まとめ
一人でできる仕事にて起業することは、これからの時代に適した起業方法かもしれません。特に野心がない人でも、いつでもどこでも稼げる能力を身に付ける重要性は変わりません。
特に会社勤めのサラリーマンだったとしても、充実した老後を過ごすためにも稼ぐ力を身につけないといけません。稼ぐ力を身につける最短距離が一人起業ですから、今回紹介したように働きながらでも一人起業の種まきはし続けた方が良いでしょう。
・一人起業はこれからの時代どんな人でも身につけるべき重要な考え方。
・サラリーマンだからこそ一人起業を視野に入れて今の仕事を組みたる。
・一人起業に適したビジネスモデルがあり準備が必要な種類もあるので十分に検討する。
<今日のおすすめ本>
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