「起業をしたい」とか「会社を軌道に乗せたい」とか、○○したいという気持ちは言い換えれば目標と言えるかもしれません。すると「○○したいなぁ」を「○○しよう!」と決断することはある意味、目標設定と言っていいかもしれません。
ここ最近、目標設定や目標達成について考えていると「むしろあえて人生の目標はいらない」という声も見聞きします。ふむふむ、この点について考えるのは非常に面白いかと思い人生の目標はいらないって場合のポイントを考えてみました。
◆「人生に目標はいらない」というのはどういう事か?
目標設定に関する情報を集めていると、人生に目標はいらないという話をちょくちょく目にします。人生に目標がいらない理由にどんなものがあるのか見ておきましょう。
(1)目標とは何か?
辞書的な意味で目標を調べると以下のように紹介されています。とりわけ3のような使い方をすることが多いでしょうか。
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を目標にして東へ進む」
2 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の目標になる」
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「目標を達成する」「月産五千台を目標とする」「目標額」
(2)人生に目標がいらないという人たちの考え
1、目標に執着しすぎて自分を苦しめてします
まず一つ目が人生で目標を立てると、達成できない場合に目標に苦しめられてしまうという事です。目標達成にこだわりすぎて、柔軟さがなくなってしまうと達成が遠ざかってしまうんですよね。以下の記事で対策と解決策を紹介しています。
→目標を諦めるという態度も大切って記事「目標は諦めて達成する」
2、目標を設定すると人生の違う可能性がなくなってしまう
これも極端な例なのかもしれないですが、プロ野球選手になれる可能性のある子どもが小さな頃にたてた学校の先生という目標に執着したらどうなる?と言います。そんな可能性なんてその時はわからないんだから、その瞬間に学校の先生になりたい!ってんなら良いじゃんと思うのですが、そういう考え方もあるってことですね。
3、モチベーションを維持できるなら目標はいらない
目標設定しないとモチベーションが上がらない人が目標を立てるわけで、常に子どものような気持ちでやりたい事をやってれば目標なんていらないでしょ!ついでに1年後にこうなるって決めたことは明日実現しても良いよね!というわけです。ホリエモンもこういう考え方でした。
目標はいらないけど自分の価値観は明確にしよう
たしかに目標は必ず立てないといけないものではないですし、立てずに楽しくやりたい事をやって楽しく人生を過ごせるのであればそれで良いと思います。そういう時でも充実した人生を送るためのコツが自分の価値観を明確にして大切にするってことです。
・欲しいものはBE→DO→HAVEの順番で手に入る
欲しいものが手に入る仕組みを整理するとBEがありDOしてHAVEになるという順番になるんですね。BEというのは在り方です。どんな人物で在りたいのかってのが大事ですね。たとえば自分は「本当にやりたいってことをできる人」という在り方を決めたとします。すると、そういう在り方というか価値観を持った人は、それに従った行動をとるわけです。これがDOですね。やりたい事を我慢しないで、すぐにできる人の事です。すると欲しいものが簡単に手に入っていく。HAVEするんです。
・自分はどんな人であり続けるのか常に考え行動し続ける
ここで伝えたいのは、人生の目標を持つにしても持たないにしても、どんな人で在り続けるのかは常に考え続けて実践しないといけません。「やりたいことをすぐやる」でも良い。「人に優しくし続ける」「人を元気付ける」でも本当に何でもいいです。まぁ超ひねくれた見方をすれば、「こう在りたい」って思った瞬間にもう目標設定しているじゃん!って気もしなくはないですが、この点は次の項目で深掘りしていきましょう。
◆目標は必要?目標はいらない?実は達成までの距離感の違い?
夢や目標が自分の心に思い浮かんだのはどんな時でしょうか。きっと身近にそれを叶えた人がいたからかもしれません。テレビや本でそれをしている人を見かけたからかもしれません。全くの無から湧き出てきたってことはなさそうです。ここまで、人生に目標はいるのか、いらないのかを考えてきて「実は現実になるまでの距離感の違い」なのではないかと思うようになりました。
(1)価値観を大切にして生きると人生を充実させるための選択肢が出てくる
目標を立てるにしても、立てないにしても、自分の在り方や価値観をちゃんと明確にすると人生を充実させる選択肢が出てきます。「やりたい」と思ったことを素直に「やる」という選択肢を選びやすいんですよね。
・人生を充実させる選択をした瞬間に目標になっている
自分が選んだ価値観や在り方はもちろん人生を充実させるためのものです。「人に勇気を与える人である」という生き方をするのであれば、目の前で元気のない人がいたら、声をかけたらウザいと思われるかもしれないという考慮を乗り越えて「声をかけてみよう」という選択肢を選べるはずです。結果的にやろうと思ったことをスグに行動に移せるパワーが生まれてきます。
・目標設定をする人は実現するまでの期間が長いだけ
そう考えると、「○○やろう」と選んで「○○やる」という行動に移すまでの時間が短いのということは、言い換えると目標設定と目標達成までの間隔が非常に短い、ほぼ一緒だと言えるのではないでしょうか。目標設定と目標達成がほぼ同時にくる人は目標を立てている感覚はないかもしれませんし、だからこそ目標はいらないって考えが出てくるのかもしれません。
(2)目標を立てる!目標はいらない!どちらにせよやるべき事は・・・
目標を立てる人は中長期的な目標に対して、小さなマイルストーンを置いて行動計画を立てます。マイルストーンの中にはやりたくない事が含まれているかもしれません。だからこそ本当に実現したい、やりたいことを目標にするのが大切なんですよね。
逆に目標はいらないって言う人は瞬間瞬間、人生の選択肢に対して「自分の在り方」や「人生の価値基準」に沿って選択をするわけですから常にその間隔を研ぎ澄ませていた方が良さそうです。
参考になる本に「その幸運は偶然ではないんです」という本があります。これは目標はいらないとまでは言いませんが、常に人生の選択肢はたくさんあって、その選択肢に対してオープンでいると楽しいですよってことが書かれています。
・目の前のことに「今この瞬間を生きる」こと
人生に目標を必要とする人も、人生に目標はいらないとする人も、生きているのは「今この瞬間」です。私の好きな相田みつをの詩に「いまここ自分、その合計が、自分の一生」というものがあります。まさに充実した人生を送る秘訣はこれに尽きると思います。まだ来ぬ未来ばっかり思い考えるより、過ぎてしまった過去にばかり後悔するより、今目の前のことに全力で集中することが人生を充実させる第一歩のような気がしています。
◆人生に目標はいらない!充実した人生を送るために必要なたった一つのこと、のまとめ
人生に目標が必要という人も、人生に目標はいらないという人も、もしかしたら目標達成と目標設定までの間隔の違いだけなのかもしれません。どちらにせよ、大切にしたいのは「今この瞬間を全力に生きる」っていうことだけです。
人間って今を生きているようで生きていないってことはたくさんあります。たとえば家庭の中で奥さんとの会話、他のことを考えずに今目の前にいる奥さんに対して100%意識を向けて話を聞いていましたか?他のことをやりながら、他のことを考えながら、なんとなく受け答えしていませんでしたか?
仕事についても、今目の前の仕事に集中するよりも、「上司に怒られるのが怖いなぁ」とか、「早く仕事終わらせて友達と遊びいきたいなぁ」とか思いながら仕事していませんか。ぜひ、自分にとって「今この瞬間を全力で生きる」というのはどういう事なのかを考えながら楽しく過ごしてみてください。
▼ユダヤ人の成功哲学であるタルムードというものから充実した人生を送るコツを調べてみました。こちらの「ユダヤ人の成功哲学タルムードで充実した人生を送る」の記事をご覧ください。
▼今よりもっと効果的に目標設定をして必ず実現させたい夢や目標がある!って人は原田隆史さんの目標達成ノウハウが役に立つかもしれません。メジャーで活躍する大谷選手なんかも原田さんの目標設定方法を取り入れていたりします。今なら「達成する人の法則(原田隆史)」という本が無料で手に入ります。
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