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起業時の自己資金なし!それでも創業融資を受けるためにすべき4つのこと

「自己資金がほとんど無いけど融資を受けたい。」ときどき、このような相談を受けることが多いです。

多くは準備なしに会社設立したり、独立した人たちです。中には止むを得ない事情で事業を立ち上げた人もいますので、本当に自己資金が0でも融資を受ける道が残されているのか?もしくは他に資金繰りとして良い手段はあるのか?を考えていこうと思います。

この記事でわかること

・自己資金0円で融資を受ける方法について。
・融資以外で自己資金がなくても資金繰りをうまく回すコツ。

目次

◆会社設立時の融資と自己資金について

創業時の融資は自己資金が必要です。具体的に、どんな融資について、どれぐらいの自己資金が必要なのかカンタンに整理しておきましょう。

(1)創業時の融資は「日本政策金融公庫」と「制度融資」

起業してスグの事業は過去の実績も、これからどうなるかという証拠も無いわけなので基本的には普通の金融機関は融資をしてくれません。そこで候補となるのが創業融資と制度融資です。

1、日本政策金融公庫の創業融資

日本政策金融公庫は国が株主になっている政府系金融機関です。金融機関としての儲けもそうですが、起業率を増やしていきたい国の方針も含めて起業時の融資サービスを充実させているのが特徴です。起業時の融資では公庫の創業融資に挑戦するのが第一歩目だと思います。

2、各自治体で行われる制度融資

通常の民間金融機関は丸腰のままだと融資をしてくれる可能性はほとんどありません。ただし、保証協会というお金を返せなくなった場合に面倒を見てくれる期間から保証の許可をもらえれば融資を実行してくれません。

その一連の流れに対して事業を開業したエリアの自治体で事業計画書作成のサポートや、保証料の支援、金利の一部負担などをしてくれる事があります。市区町村でサポートしてくれる内容が違うので必ずどのような内容か確認して下さい。

(2)創業融資で重要な自己資金

公庫でも制度融資でも、創業時の融資で大切なのは自己資金です。まずは自己資金の基本事項を抑えておきましょう。

1、自己資金は自分で貯めたお金

創業融資や制度融資で条件となる自己資金は、自分で貯めたお金です。恐らく起業前はどこかで勤めて給与をもらっていた人がほとんどだと思いますので、そういった収入からコツコツ貯めていった現金が自己資金です。

2、他人から借りたお金、見せ金はダメ!

人から借りたお金は自己資金として認められません。融資を申し込む時は通帳を見せないといけませんので例えば急に200万円の入金があった時にこれは何なのかと言われるわけです。一時的に借りて融資が終われば返すような見せ金として借りたお金もNGで相手の信頼を無くす行為なので絶対にやらないで下さい。

3、譲り受けたお金はその証拠を残すように

もらったお金は返す必要は無いという事で自己資金として認められます。例えば親から資金を譲り受けたとするならば、返す必要が無いという書類を取り交わせておくと良いでしょう。ただし、年間で一人の人から110万円以上受け取ると贈与税の対象になりますので注意してくだしい。

◆起業時に資金ゼロから融資を成功させる方法

創業時の融資には基本的に融資可能性は絶望的ですが、それでもいくつか工夫できる点があります。

(1)限られた期間で自己資金を貯める

まずは自己資金ゼロなのであれば、事業をスタートする短い期間で自己資金を掻き集めるのが第一歩です。そのためにはいくつか方法が考えられるのでご紹介します。

1、短期間でもアルバイトでも何でもお金を稼ぎ最小の資金で生活する

仕事をしていても終業後のアルバイトや土日の短期のアルバイトを行って自己資金を少しでも上乗せしようと頑張る人もいます。探せば月に何十万も稼げる仕事もあったりしますから、とにかく大変なのは数ヶ月間だけですので、本当に融資を受けて起業したいという気持ちがあれば選択肢い入れて良いと思います。

2、家族親戚や友人からの支援をしてもらう

家族親戚には迷惑はかけられないと思う方もいるかもしれませんが、自己資金が起業時の融資の条件になる事が多い中では甘い事も言っていられません。少額ずつでも援助してもらえないかどうか頭を下げるのも厭わない事が必要かもしれません。

3、家族親戚、友人に事業に参加・出資してもらう

家族親戚、友人にお金を工面してもらう事が難しくても事業に参加してもらう事、自己資金ゼロでも彼ら彼女らのお金を自己資金とする事ができます。もしくは出資してもらいます。

4、取引先から出資してもらう可能性を探る

会社設立するときに、すでに仕入先などの取引先が決まっている場合は、出資者として協力してもらえないか可能性を探ります。

取引先も、新しい会社の技術やサービスを手放せない時には出資者として入ることは良くあることです。

(2)売上が計画通りに推移する証拠を集める

融資を申し込む時には、売上が事業の推移を示す損益計画書を作成して提出します。その時に売上の見込み推移を出しますが、その売上が本当に達成されるのか?計画通りに利益が出て、融資を返済するお金が生まれるかどうかがポイントです。

それを証明する証拠があれば自己資金ゼロとまではいかなくても、少ない自己資金で融資が成功する可能性を高められるはずです。

1、仮契約書、仮申込書を事前にもらう

事業がスタートすればサービスを購入しますという証拠で一番強いのは契約書や申込書をもらっておく事です。起業前でまだ事業をスタートしていない場合でも仮契約書や仮申込書という形で見込み顧客からもらっておけばこれに勝る売上の証拠となる書類は無いでしょう。

2、起業後には顧客になることを証明するものを準備

仮申込書や仮契約書がもらえない場合でも顧客が集まる声をアンケートでもメールでも集めていく事が証拠としては弱いけど、印象は少なからず良くなるはずです。以前、接骨院を新規で開業しようという人が、顧客が開業後にもその先生に着いていく事をアンケートで集めた内容がプラスに働いた事もありましt。

(3)融資見込みのある金融機関全てにアプローチ

次に融資をしてくれる見込みもある金融機関全てにアプローチする事です。基本的には創業融資と制度融資が最初の選択肢となりますが、それがダメならあとは出来る手段をすべて潰して行くしかありません。

・地方銀行、信用金庫、信用組合へ手当たり次第アプローチ

創業融資や制度融資の見込みがなくても、ありとあらゆる金融機関へアプローチするべきです。まずホームページで地方銀行、信用金庫、信用組合を調べて自己資金ゼロで申請可能な融資を見立てておきます。その上で自分の状況を率直に伝えた上で申し込みが可能かどうかを悪人し、必要であれば訪問し事前面談をします。

さらにそでもダメならノンバンクと言われる金融機関から信頼できるところへアプローチしていく事になりますが、この点に関しては金利も高いため本当に最後の手段といった感じになります。

4、クラウドファンディングを利用する

融資では無いですが、最近流行っているクラウドファンディングも起業時に資金ゼロから資金調達出来る方法の一つです。これから始めるビジネスをネット上で公開して、共感や応援をもらって資金を援助してもらうスタイルです。事前購入という形なので見込み顧客を集める方法としても利用価値が高いと思います。

◆福島正伸さんが起業時に資金ゼロから融資以外での資金調達方法

福島正伸さんが起業時に資金ゼロから資金を集めた具体的方法

福島正伸さんはたくさんの書籍を出している経営コンサルタントです。その顧客には数多くの経営者がいて、上場起業の経営者もいるとの事でした。

その福島正伸さんが企画書を作ろうと思った時に何もわからないところから、君が事業をするなら何だって支援しようと言ってもらえる方法をその書籍で紹介しています。

・福島正伸さんの三つのポリシー

福島さんが何の資源も持たないところから、多くの支援を集められた秘訣として最初に決めた三つのポリシーがあったからと言います。その三つのポリシーが以下です。

(1)一度自分がやると決めた事は一生やめない。うまくいくかどうかはわからくとも、やめない事はできます。

(2)どうせ私のような未熟な人間が何かに挑戦しても、簡単にいく事なんかありません。失敗ばかりなので、それをすべての失敗を糧にすると決めました。

(3)とにかくできることから自分が先頭に立って行動するということです。

この三つをどんな事に対しても一生やり続けようと決めたそうです。

・やると決めて前向きに物事を考えると、まわりの中傷や批判がアドバイスにしか聞こえなくなる。

企画書を書いて人に見てもらおうと考えた時、そもそも企画書の書き方すらわからなかった事があったそうです。それでもなんとか自分なりに書いてある人に見てもらうと、ボロクソに言われたそうです。

「○○も書いていない」「○○もやっていない」「何もやっていないじゃないか」と言われたそう。それに対して福島さんは「なるほど!それをやれば良いんですね、ありがとうございます!」と返したそうです。

最後までやると決めているから、批判も批評もアドバイスにしか聞こえなかったと言います。

・それをさらに別の人に見せてアドバイスをもらうという事を繰り返していく

それを繰り返して、アドバイスをもらうごとに繰り返していくと30人に見せたぐらいから企画書が300ページを超えたらしいです。

・企画書を修正するたびに過去に見せた人に修正した企画書を送る

一人目の方には最初企画書は一枚だったのが、30人に見てもらった企画書が300枚になっているわけですから、30回企画書が送られてきて、毎回バージョンアップしているわけです。

そして、最初に企画書を送った人に電話をしてみると「福島君、待っていたよ。何でも応援してやるから、すぐに来い」と言われたそうです。

日々の行動が相手の想像を超えたとき、つまり「まさかここまでやるとは思わなかった」と相手が思った時に、自分の支援者、仲間になっていただく事が出来るとしています。

(参考:『キミが働く理由(福島正伸)中経出版』)

◆まとめ

いかがでしたでしょうか。起業時に自己資金がゼロだからと言って融資を諦める事はなさそうです。ありとあらゆる手段を講じてみる。それがダメでもまだまだ試していないアイデアがあるはず。手段は100万通りあり、それを試している間に物事が前に進んでいるはずというのが、数々の経営者を導いている福島正伸さんの教えです。起業家からしてみたら、こんなにも勇気付けられる言葉は無いのではないでしょうか。

起業時に融資を受けるには様々な工夫が必要です。出来る限りの準備をして臨むために、それについてまとめた「これでダメなら諦めろ!起業時に銀行から資金を100%借りる方法」をご覧ください。

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