日本人はよく失敗を極端に恐る国民性であると言われています。就職先のランキングを見れば上場会社が名を連ねていることからわかるように、大手企業に採用されることが良い事とされている向きがあります。
何を持って安定というのかという議論はありますが、雇われる働き方よりも起業することの方がリスクがあるとほとんどの方が思っているのではないでしょうか。
とはいえ起業にリスクがある事は本当ですが、どんなに安定した仕事でも今の時代はずっと同じ企業で安心して働き続けられる環境なんて無いことは周知の事実です。だからこそ起業における失敗というかリスクについて正しく理解していく必要があると思います。
今回は起業に失敗して借金を背負う事について、詳細を調べてみました。
[ad#co-1]◆起業に失敗をしたらどんな借金を負うことになるのか?
起業をすること、会社を経営することは失敗するリスクがあるのは仕方の無い事です。もし失敗をしてしまったらどんなリスクを負うのでしょうか。借金を中心にして考えて行きたいと思います。
起業にお金はどんな風に必要になるのか
個人事業主にしても、会社の社長にしても、事業を運営するという事はお金が必要である事に変わりありません。
・事業においてお金は血液で止まれば死んじゃう
どんな事業にもお金は必要です。人件費を払ったり、家賃を払ったり、広告費を払ったり、そうした活動を通して売上を上げてその売上をさらに事業のために使っていくわけです。売上が出る前にお金が尽きてしまえば事業が運転できなくなってしまうので、自分の持っているお金を事業に投資するか、金融機関を始めとした他人から借りなくてはいけません。中にはインターネットを利用したビジネスなど頑張れば出て行くお金を最小限にして売上を立てるモデルがあるのも事実です。
個人事業主は借金は全部自分の責任
個人事業主の場合は残酷な話ですが、借金をしている場合は全部、個人事業主が責任を追わ無いといけません。事業=個人なわけです。
法人を作れば責任は出資した範囲内
・出資した金額までが責任の範囲内
法人の場合は会社設立時に資本金を出資しますが、経営者(出資もしている場合)が責任を負うのはこの出資をした金額までというのが基本的なルールです。資本金を500万円出して会社設立をした場合は、会社を清算する時は500万円までは責任を負うわけです。とはいえ、第三者に損害を与えた場合には状況によって賠償責任が発生することもあるようです。
・借金の連帯保証人になっている場合はその分の責任も負う
会社が金融機関などから借金をする時に連帯保証人や保証人になっている場合もあります。起業後に借金することになり、連帯保証人になっている人はいくら会社を清算したとしても会社の代わりに借金を負担しないといけないわけです。
◆失敗して借金を負ってしまう起業家の共通点
売上の上がる根拠が乏しいのに保険もかけずに突き進んでしまう
起業で失敗してしまう人の特徴の一つに、よく考えずに突っ走ってしまう事が挙げられます。アイデアとしては素晴らしいかもしれませんが、何の準備に無しにぐいぐい進んでしまうような人です。
・何の考えも無しに勤めている会社を辞めて起業してしまう
会社勤めのサラリーマンは毎月決まった金額がお給料として支払われるのは奇跡だとある意味で感じな無くてはいけません。起業をすると自分の力でご飯を食べていかないといけなくなります。売上は状況に応じて様々です。最初のうちは生活するのも精一杯の稼ぎしかなくなるかもしれません。
そんなリスクのある起業に対してスグに会社を辞めてしまう人がいますが、このご時世では少しもったいないような気もします。もし、土日や仕事終わりで起業のために時間を使えるのであれば、仕事を辞める前に起業の準備をする事で失敗するリスクを最小限に抑えることが出来るはずです。
・何の根回しや準備も無しに事業を始めてしまう
起業した事業を始める事は特に問題はありません。事業の準備無しに勢いだけで起業するには、このご時世失敗を最小限に抑えるという意味では得策ではないかと思います。起業された方の多くが仕事は人間関係が運んで来てくれたと言います。そして最初の仕事で信頼をつかみ次へ次へとつながっていくと言うのです。
そんな事をしなくて良いぐらい、お客さんから寄ってくるモノやサービスを扱っている場合は別ですが、ほとんどの方が見込み顧客は自分の力で開拓していかなければならない状況にあると思います。だからこそ、会社勤めの時に起業につながる人間関係を深めておくとか、見込み顧客を抱えておく等の周到な準備が必要なのだと思います。
お金の感覚がズレていて資金の無駄遣いが激しい
起業時は、売上の上がる事にお金を使わなければなりません。それでも、無駄なお金を使っているという感覚なく浪費してしまう場合があります。
・お金をかける事が良い事だと思っている節がある
起業をしたからこそ、一国一城の主になったからこそ、こだわりを持ってお金をかける事が良い事だと思っている起業家もいますが、無駄なお金を使う事は無意味な借金を招き、失敗へ転がり落ちる入り口です。堅実に事業を進めていきたいのであれば、起業した直後はめちゃくちゃ意識して無駄なコストをかけないようにするようにすべきです。
・周りへの見栄のために浪費が激しい
起業家は会社の社長など社会的なステータスを手に入れると見栄のために浪費が激しくなっていくかもしれません。奢らなくていいのにお金を出してあげたり、キャバクラで豪遊したり、身につけるものが急に豪華になったりと、事業を軌道に乗せる事の方が優先順位が高いのに
必ず儲かるという話に騙されて怪しいコンサルや方法論にお金をかけてしまう
起業家の元には様々な怪しい情報が届くようです。絶対に儲かる投資話とか、ネットワークビジネスとか様々です。人間は弱いもので、ついつい儲かるという話には興味を示してしまいやすいものです。最初はお金が入って、本当に儲かると思わせるのが詐欺の常套手段なので気をつけてください。
また、事業をする上で売上が立たなくて困っていたり、借金が膨らんで困っていたりすると、ついつい怪しいコンサルタントにも頼りたくなるものです。世の中には物凄くたくさんの情報に溢れていますし、詐欺まがいの情報もたくさんありますので慎重に調べるようにしましょう。
[ad#co-2]◆起業家は失敗して借金を背負わ無いためにローリスクハイリターンを目指せ
何のために起業するのかを明確にしよう
そもそも起業に失敗して借金を追わないようにするには「諦めない」と決める事が大事です。いきなり精神論かと思うかもしれませんが、人はどこで諦めるのかを事前に決めているのです。だからこそ売上が上がらずに、借金を負いそうになっても、売上を上げる方法を絶対に諦め無いという事です。
ありとあらゆる準備をする
とにかく今まで出てきた起業に失敗して借金を負うリスクを最小限にするには、「そこまでやるか!」というぐらいの圧倒的な準備をする事です。売上が立つかどうかわかならいのではなく、これだけやったのだから必ず売上が立つというレベルまで基準を引き上げなければなりません。手法は100万通りある。これを念頭に様々な準備を納得いくまで、そこからさらに一歩踏み込んで誰も真似できない準備を心がけてください。
◆徹底調査!果たして起業に失敗することは借金を背負う事になるのか?のまとめ
起業するにはリスクがあると思って一歩を踏み出せ無い人は、そこまでビビらずにまずは勇気を出して何でも良いから一歩を踏み出してみましょう。起業なんてやってみないとわからないという気持ちの人はもっと慎重に準備してみて下さい。
とにかく勇気を持って一歩を踏み出すこと。同時に一歩を踏み出したからには圧倒的な努力で成功する証拠をできる限り集めておくことです。卓越した準備には、ちゃんと結果が出てくるはずです。
起業とは大変孤独なことかもしれません。いつも横に人生の指針となる、起業の見本となる本があると心強いと思います。そこで、「起業で大切なノウハウや方法は本が教えてくれた!起業時に読みたい本4選」をご覧下さい。
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