起業をしたり会社経営の世界では最後まで最後まで絶対に諦めないことが大切だとされています。「諦める」ことがまるで悪のような扱いです。でも逆に「諦めない」ことが自分の心を締め付けているのだとしたら・・・一度、深呼吸してみると良いかもしれません。
「夢や目標は一度決めたら諦めてはいけない」ということにがんじがらめになっていたら、肩の力を抜いてみてください。目標と諦めの間にある巧妙な仕掛けやトリックに気づき「目標は諦めるからこそ達成できる」という奇跡的なことが可能かどうか一緒に考えてみましょう。
ちなみに今回は参考に「諦めない技術」という書籍に多くのヒントをもらいました。
◆夢や目標を諦めることを一歩踏み込んで考えてみる
夢や目標に対して「諦める」ことで「夢や目標を達成する」という奇妙な奇跡が起きる可能性があるのか考える前に一歩踏み込んで感がてみましょう。
夢や目標を諦めるのは良いこと?悪いこと?
まず自分に問いかけて欲しいのは目標を諦めるのは良いことですか?悪いことですか?ほとんどの人が目標を諦めることは悪いことと考えると思います。そこで「諦める」という言葉の意味を明確にすることで、どんな可能性が開けてくるか考えてみます。
・諦めるとはどういうことか?
「諦める」という言葉の意味を辞書で調べてみると「見込みがないと思ってやめる・断念する」と出てきます。確かに目標をこの諦めるという意味を辞書的な意味でそのまま当てはめたら悪い事だと解釈してしまいがちですよね。
・仏教でいう「諦める」は良い意味!?
実は諦めるという語源を紐解くと、「明らか・明らかにする」という意味とルーツが同じだというのです。仏教用語でいけば「諦」という言葉は真理とか悟りという意味があり良い意味で使われるそうです。さらに、お釈迦様は悟りの中で苦悩を解決する方法としての4つの諦めを四諦としてまとめています。
仏教でいう四諦は苦しみから抜け出すテクニック
仏教でいう諦という言葉が悟りとされるのも、人間が人生をかけて解決しようとしている「苦しみ」から抜け出す方法が「諦める」という言葉の中に見つけることができるからなんですね。お釈迦様はそれを四諦としてまとめています。
1、苦諦:人生は苦に満ちている
2、集諦:その苦は執着することが原因となっている
3、滅諦:苦はなくならないが、原因となる執着を手放せば良い
4、道諦:この考え方を日々実践して苦のない人生を歩む
このように諦めるという意味は悪い意味かと思いきや、見方によっては自分の苦しみを取り去る効果的なノウハウであるというのが仏教の教えなんですね。
「諦める」という悪い意味付けをどんどん変化させていく
・自分を苦しめる夢や目標は諦めても良い
何度もお伝えした通り、夢や目標を「諦める」ことが悪いというイメージはあくまでも勝手なこちら側の解釈だってことに気づいてもらえたかと思います。そして何でもかんでも夢や目標を諦める事が目標達成しやすくするわけではなく、執着しすぎて自分を苦しめている(という体験のある)夢や解釈であれば「諦める」ことが有効に働くかもしれないわけです。
・執着していることを手放すと新しい目標が見える
自分を苦しめる執着した夢や目標を諦めることができたとします。一度決めた夢や目標を「諦めた自分」に変な意味付けをしないように気をつけてくださいね。夢を諦めた自分には価値がないって意味はありません。目標を諦めた自分には次の目標も達成できないって意味はありません。夢や目標を諦めたってことは、ただ執着している夢や希望を諦めたってことなだけです。試してみたら今の自分には合わなかっただけですね。軽やかに次の夢や目標設定にいきましょう。
◆諦めることを活用して目標達成を加速させる方法
執着していることを「諦める」ことによって苦しみから解放されたら、さらに「諦める」というテクニックを効果的に使って目標達成を加速させる方法をみていきましょう!テクニックとしてはたくさんある目標に執着しないで諦めるっていうのと、目標達成手法に執着しないで諦めるって考え方です。
夢や目標はたくさんあるなら絞り込む
夢や目標がたくさんあるなら一度に全部やろうとしたら当たり前ですがパワーが分散されてしまいますから絞り込むことが大切です。一度、他の夢や目標を諦めておくことでエネルギーを集中させるわけです。面白い実験があるので紹介しますね。
・諦めることで「選択する」という考え方を適用してみる
コロンビア大学のシーア・アイエンガー教授は選択に関する研究をしています。面白い実験に「ジャムの販売実験」があります。あるスーパーマーケットに(1)6種類のジャムを試食できるパターン(2)24種類のジャムを試食できるパターンの二つのコーナーを作ります。これを交互にお店に出してどちらがよく売れるのかという実験でした。
結果は6種類のコーナーは購入率が30%だったのに対し、24種類のコーナーは購入率がたったの3%でした。この実験が教えてくれるのは私たちは選択肢が多いことを望むんですけど、選択肢が多すぎると逆に決めるのを後回しにしてしまうってことです。同じことが夢・目標にも言えるかもしれません。夢・目標がたくさんあることは良いことです。ただ、やりたいことが多すぎることで決断を先延ばしにして行動が取れないのであれば夢・目標を諦めるのではなく「今やらないと決める」ことでパワフルに行動できる可能性が生まれてくるわけですね。
・夢や目標を諦めるというのは「今はやらない」と決めること
ここでたくさんある夢や目標を諦めると一生やらないという捉え方もできますが、いつかやりたいことであれば「今はやらない」って事を決めているとも言い換えることができますよね。タイミングがきたら行えば良いんですから軽やかに諦めるってことを試してみてください。
夢や目標を達成するための行動に執着しすぎない
自分が決めた夢や目標に向かって行動をすることは何よりも大切です。その時に成果が出ないのにいつまでも同じ方法を繰り返しているとしたら、早くその方法を諦めて次の方法にいくべきます。
・夢や目標を達成させるための凡事徹底
よく何かをなし得るためには凡事徹底が大切と言います。この凡事徹底の本当の意味は誰でもできることを、誰にもできないくらい継続するという意味で説明されます。ここからさらに付け加えるとしたら、誰にでもできる事を、誰にもできないくらい工夫を加えながら継続するのが夢や目標を達成するための可能性を飛躍させてくれるはずです。
・夢や目標という壮大なゲームを楽しみながら達成する
人生は夢や目標というゴールに向かって進む壮大なゲームだと考えることができます。敵や障害物がありますが、それを工夫してクリアすることを楽しみながら突き進むという考えもできるわけですね。
◆夢や目標は諦めるからこそ達成できる!?のまとめ
いかがでしょうか。夢や目標は諦めるからこそ達成できる!という可能性が開けてきましたでしょうか。意図的に戦略敵に諦めることでもしかしたら人生も軽やかに送ることができるかもしれませんね。
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▼逆境を目標達成に変えるノウハウ
目標を設定したら逆境はつきものです。むしろ必ず逆境が襲ってくると言っても過言ではありません。だからこそ、「逆境を乗り越える成功哲学の力」では逆境を目標達成の力に変えるノウハウを紹介しています。
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