休日(土・日・祝日)を会社設立日にすることはできますか?

会社設立日って一生変えることの出来ない思い出の日になりますよね。どうせだったら、縁起の良い日だったり、何かの記念日だったり、思い入れのある日を会社設立日としたいものです。ただし、それが休日の場合にはどうなるのでしょうか。

今回は会社設立日を休日に設定しても大丈夫なのかどうか、について一緒に見ていければと思います。結論から言うと、休日を会社設立日とすることはできません。その理由を見ていくために、まずは会社設立日はどうやって決まるのか、というところから考えていきましょう。

◆なぜ休日を会社設立日にすることができないのか

法務局が会社設立書類を受け取ってくれた日が会社設立日

会社設立日は会社設立の手続きをした日です。つまり法務局という会社を作るための役所に設立書類を受け取ってもらった日が会社設立日となるわけですね。ですので、会社設立日として希望の日がある場合は、その日に合わせて設立書類を法務局に届ければ良いわけです。

つまり法務局が営業している日しか、書類を受け取ってもらえないので必然的に休日は会社設立日として設定することが出来なくなってしまうわけですね。

法務局に会社設立書類を受け取ってもらう3つの方法

法務局に会社設立書類を受け取ってもらう方法は大きく分けて、「自分で直接持っていく方法」と「郵送で受け取ってもらう方法」「オンライン申請」の三種類があげられます。それぞれ簡単に見ていきましょう。

1、自分で直接持っていく場合

自分で直接持っていく場合には、管轄の法務局へそのまま会社設立書類を持って行って下さい。受付で書類を受け取ってもらえます。その際は、登記が完了する日付(履歴事項全部証明書という書類などを受け取れるようになる日)をその場で教えてもらえます。

2、郵送で届ける場合

郵送の場合は管轄の法務局宛てに送りまして、届いた日が会社設立日となります。ちゃんと届いたかどうかの確認ができるよう、後追いができるレターパックや宅配便などで送ることをお勧めします。

また、郵送の場合は何かの手違いで希望の日に届かなかったりするリスクが全くないわけではありませんので(ほとんど無いとは思いますが)、絶対に会社設立日にしなければいけない日があるのであれば、直接手渡しで届けた方が間違いがなさそうですね。

3、オンライン申請の場合

オンライン申請はインターネット上で行う登記申請です。専用のソフトをダウンロードしなければいけないので少し手間かもしれません。また、オンライン申請の利用出来る時間帯は決まっているので注意が必要です。月曜日から金曜日の8時30分から21時までが受付時間です。法務局の窓口よりもオンライン申請であれば長い時間受け付けてくれるようですね。

こちらも土日・祝日と年末年始は受付はしていないので、休日を会社設立日に設定できないのに変わりはないようですね。

法務局に会社設立書類を郵送する時に気をつけたいこと

ここまでの説明でご理解頂けたかと思いますが、法務局が営業をしていない土日祝日や年末年始は会社設立日にすることは出来ないということですね。

ですので、法務局が営業をしている希望日に手続きをしなければなりません。その際、郵送で手続きをする時には到着日が会社設立日となるように注意をしてください。

東京都の場合、郵送で会社設立書類を送るとだいたい翌日には届きます。ただし、休日や土日祝日は法務局がやっていないので会社設立日は次の営業日となるらしいです。たとえば私が金曜日に会社設立書類を東京都内の法務局に送ったとします。基本的には土曜日にその書類は届けられるはずですが、法務局は休日ですので、次の営業日である月曜日が会社設立日となるわけですね。次の項目では、改めて休日の定義だけ確認しておきましょう。

◆そういえば、休日っどんな定義なんだろう

休日はお休みの日なんだろうけど、土日や祝日と明確な使い分けはあるのでしょうか。休日の定義について少し調べてみました。

ウィキペディアによると日常会話で使われる休日とは、毎週定期的にあるものを「休日」と呼んでいるらしいです。つまり土日や祝日を含めた定期的な仕事のお休みのことを休日と呼ぶのですね。ちなみに、日常会話では長期的なお休みについては休日とは使わず、「休暇」と使い分けるようです。休日と休暇にこんな使い分けがあったんですね、勉強になります(笑)。

◆法務局の営業時間ってどうなってるの?

繰り返しになりますが、法務局で会社設立書類受け取ってもらった日が会社設立日となります。法務局も24時間営業をしているわけではないので、夜中0時を回る前に会社設立書類を持っていったからセーフなんてことはありません。法務局の営業時間を過ぎてしまえば、会社設立日は翌営業日となってしまうわけです。さて、法務局の営業時間ってどうなっているのでしょうか。法務局のHPを確認してみました。

法務局で書類を受け取れる営業時間は平日の8時30分〜17時15分

そして土曜日、日曜日、祝日等の休日、年末年始(12/29〜1/3)は業務の取り扱いは行っていないという残念なお知らせまで載っていました。休日以外で、本当にこの日を設立日にしたいという日がある場合には、かならず営業時間内に会社設立書類を届けられるように気をつけましょう。

ちなみに、オンライン申請の受付時間は以下のようになっていました。

オンライン申請の場合は休日を除く月曜から金曜までの8時30分〜21時まで

直接法務局に持っていくよりは受付時間に余裕がありますね。

◆管轄の法務局を調べる上で気をつけておくこと

これから設立しようという会社の住所がどこにあるかによって、会社設立手続きをお願いする法務局が変わってきます。法務局は全国にたくさんお出張所や支局があって、それぞれに縄張りがあるんですね。ここでやっかいなのが、管轄の法務局によって扱える手続きが違うので、近くの法務局が会社設立の手続きをできるかどうか必ず調べておくようにして下さいね。

管轄の法務局の調べ方

まずは、自分の会社の管轄となる法務局がどこなのか調べるところから見ていきましょう。法務局の管轄は、自分の会社を登記する予定の住所(本店所在地)から調べていきます。自分の会社の管轄となる法務局はこちらのサイトでチェックできます。自分の管轄となるエリアをクリックしていくと、対象となる出張所のページが出てくると思いますので、そちらをご覧下さい。地図から探すの項目の方がわかりやすいかもしれませんね。

管轄の法務局の出張所のページまでたどり着いたら、そのページの下の方まで見ていただくと「登記管轄区域」という箇所があります。左側に不動産登記とあり、右側に商業登記とあるはずです。この商業登記の場所が会社をつくる時の管轄エリアをあらわしていますので、こちらを見るようにしてください。不動産登記の箇所ではないので間違えないようにしてくださいね。

たとえば東京法務局の台東出張所のページを開いてみます。こちらの一番下の登記管轄地域の左側にある「不動産登記」の箇所には、台東区と書いてあり、右側の「商業登記」の箇所には不動産登記と一緒と書いてあります。つまり、台東区を会社の住所にする場合の管轄法務局は台東出張所で良いということになるわけです。

管轄の法務局の注意点

実は管轄の法務局を調べる上での注意点があります。それは、管轄の法務局によっては扱っている業務が違うので、せっかく調べた法務局で会社設立の手続きがされていないなんてこともあるんですね。具体的にみていくと、もう一度先ほどの台東出張所のページを見てみて下さい。

下から二番目の項目に「取り扱い事務」というものが見えるでしょうか。左側の取り扱っている事務の項目に「商業・法人登記」と書かれています。ですので、会社を設立する時の管轄はこの台東出張所になるわけですね。

ただ、この取り扱う業務が場所によっては、「商業・法人登記」が含まれていないことがあったりします。郵送で設立書類を送る場合なんかは、管轄の法務局を間違えてしまえばそれだけで希望日を会社設立日にすることができません。休日うんぬんと言っている場合ではないわけですね。

具体的に見ていくと、例えば千葉県の市川市で会社を設立する場合を考えてみます。管轄の法務局を調べてみましょう。こちらが千葉地方法務局の市川出張所のページです。同じく下から二番目の「取り扱い事務」の左側に項目にある取り扱っている事務を見てください。「商業・法人登記」とあるので、市川出張所でも登記ができるから管轄はここだ!と早合点してしまいそうです。よく見てみると、取り扱っている事務の項目には、「商業・法人登記(証明書交付・印鑑に関する事務)」とかっこ書きされているのです。視線を横にずらして、取り扱っていない事務の項目を見てみると「商業・法人登記(登記申請)」と書いてあるではないですか!

そうです、市川出張所だと登記簿謄本や印鑑証明書を取得することはできるのですが、肝心の会社設立の申請をすることができないのです。地方の法務局はだいたいこのような感じなので気を付けて下さいね。では、千葉県の場合はどこで会社の登記申請をするかと言えば千葉地方法務局の本局になるのです。こちらのサイトです。取り扱っている事務にしっかりと「商業・法人登記」と書いてありますね。会社設立する際の管轄にはお気を付け下さい。

◆会社設立日と休日に関して、のまとめ

いかがでしたでしょうか。会社設立日は一生変えることが出来ないので思い入れがある日にしたいものですね。もし、希望の日が休日とかぶるようであれば気をつけないといけません。さすがに会社設立を一年間待つわけにはいかないですから、他の候補日を探さなければなりません。その際は、下のページで「大安よりも縁起の良い会社設立日を調べてみました」の項目が役に立つかもしれません。是非、希望の会社設立日が休日だったからといって落胆せずに、さまざまな角度から、より良い会社設立日の候補を考えてみて下さいね。

会社設立日と休日の関係だけでなく、税金の観点や会社の運営の観点から会社設立日がいつがいいのかを調べてみました。こちらの「会社設立日はいつがベスト?後悔しない会社設立日の決め方」という記事で紹介しているので良かったらご覧ください。