合同会社設立後の雇用保険はどうする?代表社員は雇用保険に入れるのか?

会社の社員にもしもの事があった時に守ってくれる雇用保険。雇われている立場の時は会社側が勝手に手続きをしてくれたのでどんな手順で手続きが必要なのかは考えもしませんでした。

ただし、合同会社を設立したら今度は会社を経営する立場になるわけで、何もかも自分で行わなければなりません。雇用保険も然り、従業員のために必ず手続きをなければなりません。

そこで今回は合同会社を設立したばかりの代表社員のために雇用保険の手続きに関して詳細を調べてみたので紹介します!そもそも従業員しか雇用保険って入れないの?代表社員だって現場で働くことがあるんだから雇用保険加入した方が良いんじゃないの?みたいな疑問にも答えていきます。

◆雇用保険について確認しておきましょう

会社を経営する人は公的な保険として抑えておかなければいけない保険が四つあります。健康保険と厚生年金保険と労災保険、そして今回紹介してる雇用保険の四つです。

社会保険は健康保険と厚生年金保険のこと

・社会保険とは

最初の二つである健康保険と厚生年金保険は社会保険とまとめて呼ばれる事がよくあります。私たち国民が社会で人間らしく生活するための保険です。

もしケガや病気をして私たちが病院にかかったときに診察代やお薬代を本来払うべき金額の三割だけで済むのはこの健康保険のおかげですよね。将来、私たちがおじいちゃん、おばあちゃんになって年金をもらえるのは、若い人たちが国民年金や厚生年金を払ってくれるからなんですね。

合同会社を設立した後の健康保険の加入に関してはこちらの「代表社員は健康保険に入れる?合同会社設立後の健康保険の手続き」をご覧ください。

合同会社の厚生年金保険はこちらの「合同会社の代表社員は厚生年金に入らないといけないのか?」の記事をご覧ください。

・社会保険は会社を設立したら必ず加入しなければいけない

健康保険と厚生年金の社会保険は合同会社を設立したら基本的に加入しなくてはいけません。ときどき個人事業主から会社に法人成りした人で加入しない人がいますけど、それは基本的にNGです。

従業員を雇わなくて経営者である代表社員(もしくは社員)だけしかいないとしても、社会保険料は役員報酬を支払っている限り支払わないといけません。

今会社にお勤めのサラリーマンは会社の方で社会保険に加入しているはずです。そして、その社会保険の半分は会社の負担で、もう半分は自分の負担となっているはずです。きっと給与明細を確認してみると、社会保険料という項目でお給料から引かれているのではないでしょうか。

そのサラリーマンの人が会社に内緒かどうかに関わらず、たとえば会社に勤めながらにして違う会社を設立したとします。それが合同会社だと仮定して、その人が代表社員だったとします。代表社員としてそのサラリーマンが、今お勤めの会社のお給料とは別に、新しく立ち上げた合同会社で代表社員としての役員報酬を受け取る場合は、今お勤めの会社の社会保険に入りつつ、新しく設立した合同会社として社会保険に加入しなければいけないのでご注意くださいね。

・雇用保険の前に、、労災保険って?

じゃあ、雇用保険ってなに?ってことなんですけど、雇用保険の他に労災保険と合わせて労働保険と表現したりします。

ですので、まずは労災保険から説明すると、身近な例でいくと働いてる最中に、怪我をしてしまったとします。それが仕事に関係があると認められれば労災保険から給付を受けれるかたちになります。会社を設立したのに、この労災保険に入らない人もいるようですが、労働者を守るためのものであり、あまり高い金額を保険料として支払うわけでもないので、入っておいた方がいいです(従業員を雇う場合は義務ですので)。

もし、入っていなくて、従業員が仕事中に大きな怪我や病気をしてしまったとしたら、会社がそれを負担しなければいけないリスクを考えると加入しておきましょうね。

・では、雇用保険について

社会保険と、労働保険の中の労災保険について説明させて頂きました。それでは、雇用保険とは何か?ということなんですけど、雇用される人を守るための保険と言った方がいいでしょうか。

たとえば私が会社をリストラされた場合に、失業手当としていくらか国からお金をもらえることになります。それを生活費にして、求職活動をして下さいねということなんです。その原資が雇用保険なのです。

他にも、会社に勤めている人が自身のキャリアアップのために何か資格を取得したいと思ったとします。その資格取得のために通う専門学校の費用の一部を国が負担してくれたりします。これも雇用保険から出ています。

あとは、求職中の人でも中々職に有り付けない人がいるかもしれません。こうした人も手に職があったり、資格を持っていれば、就業しやすくなるかもしれませんよね。そうした方のために職業訓練校を設けて資格や手に職を付けてもらい就業を促進しているのです。

◆合同会社の代表社員は雇用保険に入れるのか?

では、この雇用保険、合同会社の代表社員は入れるのか?という話になります。雇用保険はあくまで従業員を守るための保険なので代表社員は入ることはできません。

代表社員だけではなく、社員も入ることができないので注意して下さいね。合同会社でいうところの社員というと、一般の従業員とこんがらがってしまいそうになります、合同会社の社員(業務執行社員)はあくまでも経営に携わる立場の人たちなので雇用保険には入れないのです。

◆まとめ

・雇用保険とは従業員を守るための保険
・会社の経営層は雇用保険に入ることができない
合同会社の代表社員は雇用保険に入ることはできない

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