合資会社の代表社員とは?社長とは違うの?秘密やメリットを徹底追及!

合資会社って聞いた事がありますか?会社を作ろうと思うと株式会社や合同会社にするのが一般的ですが会社という種類の中には「合資会社」というものもあります。株式会社であれば、代表になる人は代表取締役ですが、合資会社の場合の代表は代表社員と言います。

ごはんつぶ
株式会社や合同会社は聞いた事あるけど、合資会社は初めて聞いたなぁ。ちなみに、会社と法人って違うの?

確かに、会社と法人は何が違うのか気になるところですよね。それでは、大枠として会社と法人の違いや、そもそも何で法人や会社が必要なのかという所から考えていきたいと思います。

ごはんつぶ
それじゃあ、一緒に合資会社での肩書きについても詳しくしりたいな!代表社員って言うのはわかるけど、社長とか名乗っていいのかどうかも知りたい!

それでは、今回は合資会社とは?という大枠の部分からスタートして、合資会社の経営層・代表社員の肩書きや役職名についてまで詳しく調べていこうと思います。

◆合資会社の基本事項をわかりやすく整理

1、そもそも会社(法人)って何なのでしょうか?

合資会社とは、を考える前にそもそも会社って何?ぐらいのレベルから考えていく方が理解しやすいかと思います。

・一つの組織を人としてみなすと何かと便利

会社=法人なんです。え?人なの?って感じですけど、私たちは何かをするときにサービスや物を買う売買契約や、家を借りるときには賃貸契約など社会で活動するには何かと契約がついてまわります。私が個人で契約するのであれば問題ないのですが、ある一定の人たちの集まった組織ってAさんがいて、Bさんがいて、Cさんもいるなんて事が当たり前です。

そうなると、その組織がオフィスを借りる時には誰と契約すればいいのかわかりませんよね?Aさん?Bさん?Cさん?なんてことになります。だからこそ、その組織を会社(法人)という扱いにして会社(法人)としてオフィスの賃貸契約が結べるように法律で決めてると何かと便利なわけです。

・組織を法人とみなす会社の種類は会社法で決まっている

日本にはその会社についてルールを定めた法律がありまして、それを会社法と呼んでいます。その会社法には会社の種類を「株式会社」「合同会社(LLC)」「合名会社」「合資会社」や「有限責任事業組合(LLP)」と定めています。その一般的なものが、株式会社や合同会社ってなわけなんですけど、じゃあ合資会社ってなんのことですか?となりますよね。その前に無限責任と有限責任とを理解しておきましょう!ちなみに株式会社と合同会社の違いについてはこちらの記事でもわかりやすく紹介しています。

2、無限責任と有限責任とは何なのでしょうか?

合資会社に入る前に、無限責任と有限責任について少しみていきましょう。ちょっとこの有限責任やら無限責任って聞きなれない言葉なので難しいと思ってしまいがちなので、シンプルに考えていきましょう。

ごはんつぶ
確かに、無限責任とか漢字が四文字並んだだけで拒否反応がでちゃいそうだよ!

そうですね。無限責任とは、無限に責任を取らされることで、有限責任とは限られた範囲内で責任をとらされることです。ざっくりと考えるとこんな感じです。

・無限責任とは

例えば会社を経営する中で、お金を借りたり、物を仕入れたりする時に、もしも借りたお金を返せなくなったら?物を仕入れたけどお金を払えなくなったら?会社がつぶれてしまったらそうした責任は誰がとるのでしょうか?

ごはんつぶ
え?社長じゃないの?それか、その会社の経営者?

お、勘が冴えてるね!無限責任とは、そうした責任を個人レベルで最後まで負わなければいけないということを言います。怖いですよね。会社のお金で全部清算出来ない時は、自分の財産を持ち出してでも負債を弁済しないといけません。たとえば個人事業主であれば無限責任なので、銀行からお金を借りて返せなければ事業をたたんでも、個人でお金を返していかなければならないのです。それが出来ない人は自己破産の手続きを踏む人もいます。

・有限責任とは

それに対して有限責任は限られた範囲内で責任を取る事です。限られた範囲ってどこまでの範囲なのでしょうか。たとえば株式会社で考えていきましょう。株式会社を設立するときには出資する人を株主と言います。私が10万円をある会社に出資した時に、その会社が銀行から1億円を借りて1円も返さずに倒産したとします。その会社に対して、1億円の借金を私が返す必要はなく、出資した10万円が返ってこないだけです(厳密には10万円の範囲内で責任を負っています)。つまり会社が借りた1億円はあくまで会社(法人)が借りたわけであって、個人である私は関係ないですよ、ということです。

ごはんつぶ
有限責任が個人が全部責任負わされなくて済むのはわかったけど、テレビやニュースで株式会社とかの社長が会社の倒産で借金が・・・みたいな話も聞いた事があるけど、あれは何なのさ?

そうですね、あれは小さな会社の場合は株式会社でも経営者(社長)と出資している株主は同じことが多く、会社として借金をするときにはその社長個人が連帯保証人になっていることが多いのです。そうすると、会社の出資者としての責任や有限責任ですが、個人として連帯保証人になっている借金の分は責任を負わないといけない場合が出てきてしまうのです。ですから、連帯保証人にだけは気を付けて下さい。

合資会社の特徴やメリットやデメリットについて見ていきましょう

合資会社とは、「一人以上の無限責任の役員・経営者(無限責任社員)と一人以上の有限責任社員の役員・経営者(有限責任社員)とで作られている法人」の事を言います。

ごはんつぶ
もうこの言葉使いされただけで、何言っているかわかんねーや(笑)

それじゃあ、一つ一つ見ていきますね。

・合資会社とは無限責任社員と有限責任社員の両方がいる

簡単に言ってしまえば、合資会社とは無限責任社員と有限責任社員の両方がいる会社のことです。有限責任と無限責任は、すでに説明した通りですが、ここで言うところの「社員」という言葉はあくまでも経営携わるという意味の「社員」で従業員という意味の社員とは違うので注意して下さいね。一応、専門的な話をするとお金を出資した人のことを「社員」と言います。そして、合資会社は出資すれば経営に携わる事になりますから、合資会社の社員は取締役とか経営者・役員などと似たようなイメージになるんですね。

・合資会社は資本金いらず、設立費用も安い

合資会社のメリットを語られる時に、よく言われるのが資本金がいらない点と、設立費用が安い点です。昔は会社設立の条件が高かったために資本金いらずで、手続きにかかるお金も安いし、手間もそこまでかからないという点から一定のニーズはありました。ただし、会社法が変更出来ると同時に合同会社というものが設立出来るようになり、ここで挙げた合資会社のメリットも変わらないので、今ではほとんどが合資会社を設立するぐらいなら、合同会社を設立しようという流れもあるようです。

・合資会社の代表は代表社員

このように有限責任社員と無限責任社員で構成されるのが合資会社というわけですが、その中で合資会社の代表となる人は、代表社員という肩書きになるわけですね。繰り返しの説明になりますが、従業員という意味の社員ではなく、お金を出資して会社を経営する立場にある人を社員と呼んでいるわけです。

では、合資会社では代表社員を社長と呼ぶのかどうか、について次で考えていきたいと思います。

◆合資会社の代表社員を社長と呼ぶ事ついて

ここまでで、なんとなく合資会社についてはイメージしてもらえたかと思います。合資会社の社員を代表する人を代表社員と呼びます。この考え方は合同会社と一緒ですね。

合資会社の代表の肩書きは代表社員

そうすると、名刺に書く肩書きは合同会社も合資会社も、代表社員ってことになります。ときどき、代表社員だとダサいという意味なのか代表とだけ書いている人もときどきいますね。これは好きな方でいいのではないかと思います。

合資会社の代表は代表取締役とは名乗れません

ただし、残念ながら代表取締役や代表取締役社長は、株式会社でしか書けませんので、合同会社や合資会社で名乗ってしまうと相手に変な誤解をあたえてしまうかもしれないので、やめておいた方がいいでしょう(無いとは思いますが、株式会社の代表が代表社員と名乗ることもやめておきましょう笑)。

合資会社の代表は社長と名乗っても大丈夫

そこで気になるのが、「社長」という肩書きについて。代表取締役や代表社員には一定の制限がありそうなのに対して、この社長というのはどうなっているのでしょうか。

・社長は職位や階級を示すもの

結論から言ってしまえば、この社長は会社内での職位というか階級を示すものなので、極端な話、自由につけても大丈夫なのです。これは会長だったりCEOと同じ意味合いです。ですので、合資会社の代表社員は社長と名刺に書いても大丈夫ですし、代表社員(もしくは代表)と名刺に書いても良いのです。あまり聞きなれないですが代表取締役社長というのであれば代表社員社長でもいいでしょう。

・合資会社は社長もOK

整理すると、代表取締役や代表社員は法律でルールが決められていますので、株式会社を設立してその代表が代表取締役であり、合同会社や合資会社を設立してその代表が代表社員となるわけです。そして、会社の中での役割だったり第三者に対してや対外的にその人の立場を明確にするための社長という肩書きが存在するというわけです。つまり、合資会社では代表社員のことを社長と肩書きをつけても問題無いということですね。ちなみに合同会社の肩書きについては、以下の記事に詳しいので良かったらご覧下さい。

信頼を倍増!名刺に使える合同会社の代表社員の肩書き・役職の種類と表記の仕方

2018.10.07

会社の社長全てに読んで欲しいオススメ書籍

・世界一シビアな「社長力」養成講座

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◆合資会社の代表社員とは?社長とは違うの?秘密やメリットを徹底追及!のまとめ

普段ほとんど目にする事のない合資会社について詳しく調べてみました。会社の設立費用が安い点、資本金がいらない点、会社運営のルールが簡素化されている点については株式会社よりもメリットがありそうですが、二人からでないと設立できない点や最低一人は無限責任社員を置かないといけない点はデメリットですよね。

しかも、メリットの部分は新しく設立可能となった合同会社という組織の方でまかなえますし、合同会社は一人からでも設立できて、全員が有限責任社員となる事を考えると新しく会社設立を考える場合には自ずと合同会社を設立する事になりそうです。

とはいえ、結果として合資会社の代表社員が社長の名乗る事については全く問題ありません。肩書きという意味では合資会社も合同会社も一緒と考えて良いでしょう。

信頼を倍増!名刺に使える合同会社の代表社員の肩書き・役職の種類と表記の仕方

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