会社に目標を立てろと言われたから、仕方なく目標設定している・・・。
もし、そんな気持ちで目標をつくっているとしたら、モッタイナイ。
社会人だからこそ、目標設定は真剣に取り組むべきだと思っています。
私は本気で取り組んだ結果、人生が変わったと言っても過言ではありません。
仕事で圧倒的なパフォーマンスを出すための目標設定方法とは何か?
コーチングの要素を盛り込んで、新しい時代の目標設定方法を考えていきます。
「夏休みのラジオ体操毎日出席!」「テストの点数100点取る!」「学年で成績トップ3に入る!」「部活でスタメンに選ばれる!」・・・
今までたくさん目標設定してきたなぁ。
もしかしたら生きることは、目標に向かって精進することなのかもしれんぞ。
◆社会人が仕事で目標設定する意味や意義とは?
「なぜ目標設定をするのか?」
この問いに明確な答えを持っている人は少ないかもしれません。
自分なりの意味や意義を持っていると、目標に血が通ってきます。
ちなみに私は目標設定に対して、「目標設定することで偶然を必然に変える」「目標は自分のプライベートコーチ」という意味を持たせています。
(1)目標があることで「偶然」を「必然」に変えることができる
私は営業の仕事をしていました。調子の良い月は、目標の150%達成なんかしてウキウキしていたことがあります。
その時の上司に「その150%達成は計画通りの達成?それとも偶然?」と聞かれて何も答えられませんでした。
たまたま、調子が良かっただけなのです。
たまたま調子が良くても、150%もハイ達成してるんだから良いじゃん!
もちろん素晴らしいことじゃよ。だけど偶然じゃなく、意図的に目標達成できたらさらに素晴らしい。
偶然だったら、次も同じような結果が出せるとは限りません。
自分の仕事の成果が運まかせというのは社会人として正しい態度ではないと思うのです。
正しく目標設定をして、正確に行動計画を作り、緻密に振り返りをする。
そうすることで何をしたら達成に結びつくのか見えてくるようになります。
再現性のある成果を出せるようになると、その経験はどんな環境でも活躍できる人材としての礎になります。
目標をつくることに、こんな壮大な可能性があると思うとワクワクしますよね。
(2)目標は自分にとって最高のコーチ
スポーツ選手にはコーチがいますよね。コーチは選手を客観的な視点から、最大のパフォーマンスが出るように導いてくれます。
目標をつくることは、プライベートコーチをつねに側へ置いておくようなものです。
やる気が出ないときや、何のために目の前のことをやっているのかわからなくなったとき、目標に立ち戻ります。
「この目標を達成することで実現したい未来は何か?」
「そもそも何でこの目標を達成したいのか?」
ついつい忘れがちな、初心を目標は思い出させてくれます。
ことあるごとに目標と会話をすることで、様々な気付きがあるはずです。自分の一番近くで励ましてくれるコーチのようなものと捉えることができます。
目標たてるの面倒臭いと思っていたんだけど、こんな風に考えるとちょっとポジティブになるね。
目標達成を難しくするのは、目標に対するネガティブな感情なんじゃよ。
目標設定に対するネガティブ感情をポジティブにする方法
ここでは、どうしても目標をつくる時のネガティブな感情をぬぐえないという人向けに具体的な解決策を紹介します。
目標設定だけでなく、何かしらに苦手意識を持っている人にとっては、有効な手段なので、ぜひ試してみてください。
(1)目標に対してどんな意味付けをしてるか発見する
目標設定をするだけなら誰にでもできる。ただし、圧倒的な成果を出すためにはコツが必要です。
今まで満足のいく結果が出せていないのであれば、新しい方法を試してみる時期かもしれません。
卓越した結果を出す社会人になるために、まずは目標設定が苦手な原因を見つけましょう。
1、あなは目標に対してどんなイメージを持っていますか?
ノートを準備して、目標に対するイメージを書きなぐっていきます。
あなたは、目標と聞いてどんなイメージが湧きますか?
「目標とは、自分を成長させてくれるもの」
「目標とは、辛く苦しいもの」
「目標とは、私の自由を制限するもの」
なんでも良いので、自由に書いてみてください。
一気に書きあげちゃうのがポイントだよ。
書いたものを、時間をおいて見直すのも効果的じゃ。
2、目標対するイメージは何が原因かを調べてみる
書き出したキーワードを見ていくと「楽しい」「辛い」「苦しい」「大変」など感情を表す言葉が見つかると思います。
その感情は過去の具体的な体験から生まれています。その感情が芽生えた時の体験を書き出してみて下さい。
たとえば・・・
学校のテストの点数が目標を下回っていて親から怒られた経験から、目標を立てて達成できないと自分が否定されるような恐怖感を抱くようになった。
尊敬する先輩から目標を達成するには血のにじむような努力をしなければならないと教え込まれてきた。それが今でも真実だと思っていて楽しみながら目標達成をするなんてことは絶対にありえないと思っている。
などなど。
目標に対する意味付けの背景を理解することで、新しい意味付けをする可能性が芽生えてきます。
目標設定が苦しいって人は、「よくわかんないけど苦しい」のか、「これが理由で苦しい」のかで、心の負担が全然違うよね。
目標を作るのが苦しい理由がわかれば、それは自分のコントロールできる領域になったということじゃ。
そのまま「苦しい」を持ち続けても良いし、手放すのも自分次第にできるんじゃよ。
圧倒的な成果を出すために、凝り固まった過去の目標に対するイメージを受け止めて、新しい意味付けを創ることが大切になります。
(2)目標設定に対してプラスの意味付けをする方法とは?
人間は普通にしていたらネガティブなことに焦点が当てられます。
人間の脳は生き残るためにリスクを察知するようにつくられているからです。
そう考えると普通にしていたらネガティブな感情やマイナス思考になるのは人間として脳が正常に働いてると言えるわけです。
しかし目標設定の場においては、その状態から脱却しないといけません。
目標に対して積極的にプラスの評価を創り出していく必要があるわけです。
1、目標に意味付けした過去の自分を全肯定してあげる
ノートに目標に意味付けをしたストーリーを書き出したと思います。
ときどき、そんな評価・判断をしてしまった過去お自分を責める人がいます。
目標設定にポジティブな意味付けをする時に、後悔してしまうのは効果的ではありません。
過去においては、誰も悪者にする必要はないんです。
例で出した「学校のテストで目標点を取れずに親に怒られたから、目標を達成できないと自分に価値がないような気がする」について。
別に、怒った親が悪いわけでもないし、目標点をクリアできなかった自分が悪いわけではありません。
新しい意味付けをする時の正しい心のスタンスは「全肯定」です。言い換えれば、ありのままを受け入れてあげること。
ありのー、ままのー、すがた、みせるのーよー!
なかなか難しいって人は、頭の中で当時の自分を抱きしめてあげるイメージを持つと良いぞ。
2、仕事に関する目標にポジティブな評価を創りあげていく
過去も今も未来の自分をも受け入れてあげる。すると、なんだか気持ちが落ち着いてくると思います。
穏やかな気持ちになれば、なるほどポジティブな情報が入ってくるキャパが開いているということです。
目標設定に対する意味付けを棚卸ししてみてマイナスの評価がたくさんあれば目標設定は辛く苦しいものになります。
逆にポジティブな評価をたくさんしてあげれば、目標設定はやりたくてたまらないものになるはずです。
頭の体操だと思ってポジティブな面を書き出してみましょう。
たとえば営業の目標として考えてみたらどうなるでしょうか。月の目標売上1000万円という数字に対してポジティブな評価を考えてみましょう。
「1000万円を達成できれば皆んなから賞賛される」
「目標達成することで賞与や評価にプラスになる」
「1000万円の売上の分お客様から評価をもらったことになる」
「目標達成をすれば自分のチームに貢献できる」
「工夫して再現性のある目標達成をしたことでキャリアとしてプラスになる」
「お母さん・妻・子どもが喜んでくれる」
他にもたくさんあるでしょう。あなたなりの目標に対するプラスの面をどんどん書き出してみてください。
3、目標達成した後にどうなるのか?をイメージする
目標に対するプラス面を書き出すことに似ているのですが「目標達成するとどうなるのか?」という質問をつなげていくとポジティブな空間を広げていくことができます。
たとえば同じく営業目標月1000万円を達成したことについて考えていきましょう。
「営業目標1000万円を達成するとどうなりますか?」→営業として評価される。
「営業として評価されるとどうなりますか?」→リーダーになれる可能性が出る。
「リーダーになるとどうなりますか?」→営業だけでなく部下を育てる能力が身に付く。
みたいな感じで「目標達成するとどうなる?」という質問を次から次へと繋げていくのも一つの方法です。
社会人の個人目標や職場目標の設定に関する具体例
次に具体例を見ていきながら社会人としての目標の立て方を考えていきましょう。
(1)定量的な数字を使っ目標設定をする方法と具体例
目標を立てる時はまず数字に落とし込むことができる目標が良いです。
これを定量的な目標と言います。「売上目標1000万円!」とか「新規電話1日200件!」みたいな感じです。
曖昧な目標を数字に落とし込む具体例は、以下の切り口で情報を明確化していくことです。
1、金額に落とし込んで目標を具体化する
一番スタンダードな目標の立て方はいつまでに売上いくらにするってパターンです。営業職など月売上の目標1000万円!みたいな目標が飛び交うわけですね。
2、期限に落とし込んで目標を具体化する
仕事の中に期限が明確にあるような仕事は、その期限が目標になりえます。いつまでに終わらすのか、という期限を目標にするパターンですね。
3、時間・期間に落とし込んで目標を具体化する
少し期限に似ていますが、スピードを目標に添える事もできますよね。どれぐらいの時間で何を終わらせるのか。どれぐらいの期間で何を終わらせるのか、比較的事務職員なんかで設定しやすい目標です。
4、数・個数に落とし込んで目標を具体化する
数とか個数も目標になります。いつまでに○個作る!っていうのは十分な目標ですよね。期限をつけることでびっくりするぐらいの効果を発揮したりします。
より詳しく、目標を数値化するノウハウを以下の記事でまとめています。
(2)定性的な情報を使って社会人が目標設定をする具体例
目標を数字に落とし込むような、定量的な目標も大事なのですが、定性的な目標も重要です。
定性的な目標も、自分の「感情」と結びつけば、凄いパワーを発揮します。
自分の目標を違う切り口で表現するとどんな言葉が紡ぎ出されるのか?
定性的な目標を設定するときには、イメージしたときに気持ちがワクワクするような内容を思い描くのがポイントです。
1、能力に紐づけた定性的な目標
例えば○○できるようになる!っていうのは立派な目標になりますよね。
具体的に手に入れたい能力があれば、それを言語化して目標にしてしまいましょう。
さらに一歩踏み込むと、その能力が手に入ってどんなことを実現したいのか?まで、自分の体験と重ねて言語化できると良いです。
「医者になる」だけではなく、医者になって、どんな人に治療を施してあげたいのかまで考えてみてください。
2、手に入れたいモノに焦点を当てた定性的な目標
欲しい車や、鍛え抜かれた筋肉を、言葉ではなく写真や絵で残しておくことで目標達成する手法があります。
これもイメージ先行型で、眺めているだけでワクワクするような内容にします。
毎日その写真や絵を見ることによって、目標達成の原動力にするわけです。
ある意味で、漠然とモノを手に入れたいという願望なので、定性的な目標と言えると思います。
3、存在・在り方に紐づいた定性的な目標
「今よりもっと優しくなる」「今よりもっと尊敬される」
こうした、存在や在り方も立派な目標です。
そして実はこうした目標は、すでにそういう人として振る舞うことで先に目標達成できてしまう特徴があります。
たとえば「人を勇気づける人になる」という目標を立てたとします。
そしたら、今この時点で人を勇気づける人として振る舞うだけなのです。もちろん今まで挑戦したことがないことですから、失敗することもあります。
それでも絶えず、人を勇気づける人であるというところから人と関わり続けるしかありません。
そして意外とすんなり、そういう人として関わることができてしまったりします。
(3)カテゴリーを分けて目標設定をする方法と具体例
目標設定は何も定量的な数字や定性的な数字という切り口だけではありません。
他の考え方として分野別に目標設定をしてみるというアイデアもあります。具体例をみていくと次のようなイメージです。
1、お金に関する目標設定
まずはお金という切り口です。シンプルにいつまでに◯◯万円稼ぎたい!とかいつまでに年収◯◯万円!みたいな感じで考えてOKです。
2、仕事に関する目標設定
お金の目標にも結びつきやすいですが、ここでは仕事で社長賞をとる!とかいつまでにこんな資格を取る!みたいな仕事に直結している目標をイメージしてください。
3、家族に関する目標設定
人生の中では家族も大きな影響力があります。たとえば親孝行をする!とか家族と◯◯をする!みたいなことは目標になると思います。すこしズラして彼氏・彼女をいつまでに作るでも良いかもしれません。結婚をいつまでにする!というのも立派な目標です。
4、健康に関する目標設定
歳をとってくると健康も凄い大切なことに気づきます。人生100年時代を常に元気な状態で過ごせることほど幸せなことはありません。たとえば毎日ランニング◯キロ走る、体重◯キロ、歯周病治療に行く!など健康に関する軸で目標を考えてみてください。
5、趣味に関する目標設定
趣味にもちゃんと目標設定してあげると良いです。趣味のピアノで演奏会に参加するとか、映画を◯本観るとか、個人的なことに関する目標です。
6、友人に関する目標設定
友人を含めた人間関係も常に意識をして行動した方が効果的。友情に目標は必要なのか?と思いますが、一年に一回は大学の友人と飲み会を開催するなど、自分が中心となって働きかけないと継続しない人間関係もあります。
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(4)職種ごとの仕事に関する目標設定ノウハウ
最後に社会人の目標設定から一つ具体的に落とし込んでみましょう。職種毎の目標設定方法について開設した記事がありますので、参考にしてみて下さい。
ほとんどの会社に存在する営業という仕事ですが、目標設定方法にも特徴があります。
目標を立てにくい職種といえば事務職ではないでしょうか。具体例を交えてコツを整理してみました。
新社会人は職種ではありませんが、目標設定時に注意したいポイントに特徴があります。
「社会人の目標設定に関する方法と具体例」まとめ
目標設定のコツは?と思うと、枝葉の「やり方」に目がいってしまいがちですが、まずは目標に対する自分の意味付けを考えた方が効果的です。
らくらく目標達成している人は、目標に対してポジティブな意味付けができているからなんですよね。
私みたいな凡人は、目標に対してマイナスの意味を付けがちだからこそ、書き出して、深く考えて、新しい目標との関係性を編み出していかないといけません。
その上で、やっと目標を数値化するノウハウや、目標をカテゴリー分けにして考えるノウハウなどに血が通ってきます。
目標に対してプラスの意味付けがされてくると、目標達成するための行動計画やアイデアがポンポン出てきます。
息を吸って吐くように、自然と目標達成してしまう、そんな理想的な状況を作っていきたいですよね。
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